ファーウェイやZTEなどの超大手だけではなく、この冬には「Smartisan」(錘子科技)が日本上陸予定など、中国メーカーの日本進出が進んでいます。中国メーカーのスマホと聞いて二流品、と考えるのはもはや昔のこと。質感もスペックも今や大手メーカーに負けない製品が増えています。
アジアやインドなどへ着々と進出し、世界シェア上位に食い込んだXiaomi(シャオミ)は日本上陸については明言が無く、しばらくは新興国を中心とした展開になりそう。つまり、すべての中国メーカーが日本市場を見ているわけではありません。やはりハイエンド志向、高品質を求める日本市場に出るためにはそれなりの製品を持っていることも重要なのです。Smartisanはそんなメーカーのひとつなんですね。そうなるとSmartisanのライバルとも言える、中国でも話題のあのメーカーの動向が気になるところ。それが「OnePlus」(一加科技)です。
OnePlusのスマホの最初のモデル「OnePlus ONE」は発表直後から予約が殺到し、その評判は海外にも広がりました。そのあたりの状況や同社の生い立ちは以下の記事に譲るとして、同社の製品はコスパに優れるだけではなく高品質な仕上げも大きな特徴です。最新モデルの「OnePlus 2」はSnapdragon 810の1.8GHzを搭載。メモリー4GB+ストレージ64GBモデルとメモリー3GB+ストレージ16GBモデルの2種類と、なかなかなのもの。カメラは背面1300万+正面500万画素と一般的なレベル。グローバル向けモデルのLTE対応バンドはB1/B3/B4/B7/B17/B38/B49をカバーしています。
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/243/243744/
中国メーカーでありながら、OnePlusの製品は香港などアジア各国でも販売中。より買いやすくなっています。なお中国国内での価格は16GBモデルが1699元(約3万2100円)から、64GBモデルが1999元(約3万7700円)から。価格に「から」とあるのは実は次の理由があるのです。
OnePlus 2の本体のバックカバーは交換可能。そのバックカバーのバリエーションモデルを多数展開しているのです。中国らしい木製、カーボン調仕上げのもの、砂のような肌障りのサンドブラスト、やわらかみのあるベビースキンなどなど。「カバーを変えればいいんじゃないの?」と思うかもしれませんが、カバーをつけると本体は厚くなってしましますよね。ちなみにOnePlus2の本体サイズは74.9(W)×9.9(D)×151.8(H)ミリ。このスタイルを台無しにしないように、バックカバーを多数用意、その仕上げごとに価格が若干異なっているのです。
筆者はサンドブラストがお気に入り。ざらついた表面仕上げはすべりにくく、持った感触も心地よいのです。でも、あとからほかの素材のモノに変えたくなることもあるかもしれません。その点は安心で、OnePlusはそれらのカバーも別売しているのです。カバーの値段も3000円程度と、複数買えちゃうお手頃価格。いずれも「大人のスマホ」といった雰囲気を感じられる、いい仕上げのカバーです。
OnePlus2は外部コネクタにUSB Type-Cを採用しています。このあたりは大手メーカーよりも新興メーカーのほうが動きが速いですね。付属のUSBケーブルはご覧のように真っ赤な平型タイプ。コネクター部分は白く、デザインもいい感じです。スマホを買って本体を取り出して、箱の中に入っているケーブルが真っ黒の安物だったら興ざめしちゃいませんか? OnePlusは付属品にも手抜きはしていないのです。
こちらはUSB Type-Cの変換コネクタ。紛失しにくいように付属するゴムキャップは赤く、OnePlusのロゴがはいっています。こんな簡単なコネクターですらちゃんとした製品にしちゃうなんて、OnePlusの内部の人たちは本当にしっかりとした製品づくり、ブランディングを考えているんでしょう。このコネクタだけでも日本でぜひ販売してほしいもの。
ACアダプターも同様に赤と白を使ったデザイン。出力は5V・2AでUSBケーブルを接続してほかの製品の充電も可能です。でもこのカラーリングのACアダプターに接続するのは前出の同社純正ケーブルにしたくなっちゃいますね。ちなみに初代モデルのOnePlus Oneの付属品と出力は同じながらサイズは小型化され、持ち運びしやすくなっています。
そして、こちらはモバイルバッテリー。パッケージは赤と白、本体はサンドブラストの表面仕上げ。しっかりとOnePlusのロゴもはいっています。これフツーに日本で売っても欲しくなるデザインだと思いませんか?
OnePlusの実店舗は中国国内で展開中。お店には赤と白い色のキャラクターのぬいぐるみも置かれています。どうやらこれが公式なマスコットキャラクター。筆者はこれが欲しいのですがまだ販売はされていない模様。でもこのようなキャラクターがいなくてもOnePlusの製品は十分魅力あるんですけどね。
さて、OnePlusは10月29日に次なる新製品の発表会を開催する予定です。本当はそれを待ってから原稿を書こうと思ったのですが、筆者は現在ちょうど中国国内に滞在中。OnePlusのお店を回って本体やらアクセサリに実際に触れてみたら、発表会まで待っていられなくなってしまいました。最近の新興メーカーの特徴は、ハイエンドモデルに加えてコスパの高い、しかし質感も良い低価格なミッドレンジモデルもラインナップに揃える傾向にあります。OnePlusの新製品も日本円で1万円台クラスの魅力あるものが出てくるのかも?
海外のスマホ関連のニュースメディアでもOnePlusの製品を取り上げるところが増えています。品質よし、機能よし、価格よし、そしてデザインもいいOnePlusのスマホ、ぜひ来年あたり日本で展開して欲しいものです。
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