飛ぶように売れている、20万円を超す高級イヤモニ
Just earはヘッドホン好きの人が大きな関心を持っているブランドだ。
ユーザーの好みに合わせてカスタムできる世界で一台だけのイヤホン「XJE-MH1」(価格32万4000円)と、3種類の音質バリエーションが選べる「XJE-MH2」(価格21万6000円)をラインアップしている。これは、いわゆるカスタムイヤーモニターのひとつだが、一般的なものがユーザーの耳型を採取してそれを元にしたハウジングを制作するのに留まっているのに対し、XJE-MH1では音質の好みや使い方までカスタムできるという代物だ。
その開発やユーザーに合わせたフィッティング、音質のカスタムなどを行うのは、ソニーのヘッドフォンを多数手がけた松尾伴大さん(現ソニーエンジニアリングに所属)。
カスタムイヤーモニターは耳型を採取し、ハウジングをユーザーごとに作成するため、いずれも高価なモデルが多い。Just earはそのなかでもかなり高価な部類に入る製品だ。それにも関わらず注目度は高く、今年の4月29日の受注開始以来、メーカーの予想を上回る、多くのユーザーが生まれている。
興味深いのは、セミオーダー品と言えるXJE-MH2を手に入れた人の多くが、XJE-MH1もオーダーしているという点。基本的な音質の良さだけでなく、細かく気が配られた音質のカスタムに大きな魅力があることを示していると言えるだろうだ。
そんなJust earは、販売代理店である東京ヒアリングセンター青山店で、より多くの人に製品の魅力や音楽を聴く楽しみを知ってもらうためのイベントを毎月行っている。8月は、松尾さんのソニー時代の同僚でデザイナーとして数多くのソニー製のヘッドホンを担当した小宮山淳さんをゲストに迎えて行われた。