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海賊の心配のない欧州と極東を結ぶ北極海の航路情報を提供

ウェザーニューズの超小型独自衛星「WNISAT-1R」完成

2015年09月16日 14時05分更新

文● 行正和義 編集/ASCII.jp

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WNISAT-1R

 ウェザーニューズは9月15日、超小型独自衛星「WNISAT-1R」が完成したと発表した。2016年春に打ち合げられる予定。

 サイズ524×542×507mm、重量43kgのいわゆる超小型衛星で、太陽同期軌道(南極や北極上空を飛ぶ極軌道)に投入、光学カメラを用いて主に北極の海氷の分布を観測する。2013年11月に打ち上げられたものの機器トラブルを起こした「WINSAT-1」のリカバリーで、新たに耐放射線性能を強化、カメラの冗長化など改善が図られている。

4つの波長域の光学センサーを搭載する 

 主な用途は北極海航路の支援サービス(Polar Routeing Service)用データの収集。北極航路は欧州と極東を結ぶ航路で、地球温暖化のためか北極海の海氷が融けて船舶が航行できる期間も長くなり、南周りよりも距離が短く海賊対策も必要とされないという利点もあって次第に活用され始めている。

 衛星はカザフスタン・バイコヌール宇宙基地からソユーズロケット打ち上げられる予定。赤・緑・パンクロマチック+近赤外の4つの波長域カメラを搭載する。また、GNSS-R観測ミッションも実験的に行なう。GNSS(全地球航法衛星システム)はいわゆるGPSで、衛星からの航法信号の地上(海面・海氷面)反射波から海氷の分布を捉えることができるかどうかを検証する。

GNSS-R観測ミッションは航法衛星信号の反射波から海氷の様子を探ることが可能かどうかを検証する

 ウェザーニューズでは、2016年夏から観測を開始、北極海航路支援サービス強化を図るほか、台風の雲頂高度や火山噴火の際の噴煙高度の観測、台風観測にも挑戦するとしている。

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