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北極圏に近い北太平洋の荒波を避けてフィヨルド同士を結ぶ

ノルウェー、世界最大の船舶用トンネル建設計画をスタート

2015年03月18日 17時35分更新

文● 行正和義/ASCII.jp

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STAD SKIPSTUNNE

 ノルウェー政府は3月12日、世界最大となる船舶用トンネル計画「STAD SKIPSTUNNEL」にゴーサインを出した。フィヨルドを結び物流を効率化する。

 ノルウェー運輸局・沿岸管理局が数年前から計画していたもので、ノルウェー西部Seljeの近くに長さ1.7km、幅26.5m、高さ37mの運河トンネルを掘削し、フィヨルド間を繋ぎ貨物船などを通過させる。

フィヨルド観光の注目ポイントになりそうだ 

 ノルウェー西部では入り組んだ地形もあって物流の効率化が難しい。船を使った場合、フィヨルドの外を回ると移動距離が長くなるだけでなく、北太平洋の荒波による欠航や航海の危険があることから企画されているようだ。

トンネル計画と従来の航路

 計画ではコンテナ船を用いた貨物輸送のほかにも中型のクルーズ客船も通すと見られ、フィヨルド観光クルーズのちょっとした見どころとしても期待されているようだ。本年より環境アセスメントなどの予備調査が開始され、2018年着工、2023年に運用開始となる予定。

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