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山谷剛史の「アジアIT小話」 第107回

中国の匠が作るマインクラフトの世界がスゴイ!

2015年09月10日 12時00分更新

文● 山谷剛史

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中国風の世界を作りたいなら
中国のデータや動画が参考になる!

bilibili動画での匠の作品動画に大きな反応

bilibili動画での匠の作品動画には大きな反応がある

 麗江だけはデータ配布をしている(ダウンロードした上で、セーブフォルダに入れればその作品の中を自由に動き回れる)が、桃花源と洛陽の2作品に関しては、配信先のBilibili動画で一定数視聴されればデータ配布をするようだ。

我的世界(マイクラ)中式地図存档(地図アーカイブ)で中国風データがみつかる

我的世界(マイクラ)中式地図存档(地図アーカイブ)で検索すれば、中国風データが見つかる

 中国のマイクラ職人が作る世界の中では、中国的世界の作成に関して特に日本人は真似できず、世界作成の参考になるものが多いように思う。

 中国のサイトにはいくつかマインクラフトに関する総合サイトがあるが、特に「Minecraft中文分享站」から日本でまだ見ぬ中国のマイクラ職人作成の世界をダウンロードしてみてはどうだろう。

MC幻想郷

 中国的世界の作品以外では、複数の職人により東方の世界を再現した「MineCraft幻想郷」や、世界中の建築物を建てる「我的手藝Mycraft」といったサイトが有名だ。

 こちらは中文チャットで許可されたユーザーだけが入れるサーバー型の配布なので、気軽に体験することはできない。関連画像や動画を見よう。

マインクラフトブームが来るのはこれから!?

 マインクラフトがリリースされたのは2009年だが、中国で注目されたのは2014年、本格的にブレイクしはじめたのは2015年からだ。

 大人がどっぷり浸れるゲームではあるが、日本では小学生の間で人気になっているように、中国でもまた若年層に人気であり、タイミング的が似ていて興味深い。

 また、実況動画にも多くの書き込みがされている。一方で、最初から道具が全部揃い、好きなマップが選べるようにチートしたものが人気という点など、日本と異なる遊び方が人気のようだ。

 人気は今年が頂点になるか、来年はそれ以上になるかはわからないが、マイクラファンは中国の動向もしばしば注目したい。


山谷剛史(やまやたけし)

著者近影

著者近影

フリーランスライター。中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。書籍では「新しい中国人~ネットで団結する若者たち」(ソフトバンク新書)、「日本人が知らない中国インターネット市場」「日本人が知らない中国ネットトレンド2014」(インプレスR&D)を執筆。最新著作は「中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立 」(星海社新書)。

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