iPhone向けAC一体型バッテリーより重いけど
重さを相殺してあまりある多機能性
一台三役ではないが、すでに一台ニ役を実現している商品には、以前、本連載で紹介した米国ノマドの「NomadPlus」がある(関連記事)。
1800mAhの容量を持つUSBモバイルバッテリーの充電用コンセントとしてiPhone純正のUSB充電プラグを使用するなかなか面白い発想の商品だ。
そこで、筆者の愛用しているNomadPlus+アップル純正USB充電プラグの総携帯重量を測ってみたところ、わずか104gだった。
世界巡業の実測重量である159gと比較してみると、世界巡業の方が、充電池の容量は800mAh多い2600mAh、加えて2ポートのACテーブルタップ機能、そしてUSBポートが2個で2.4Aの供給力。これで55gの重量増は十分に納得の範囲だろう。
定格電圧 AC100Vは
「世界巡業」と言うにはちょっと厳しい!?
実際に世界巡業で筆者の「iPhone 6 Plus」と「ASUS Zenfone2」を充電しながら、ACタップからも別電源を使用してみたが特に問題はなかった。ただし、ACコンセントに挿入した世界巡業が内部のバッテリーに充電中は、USBポートの定格出力は2.4Aではなく60%近い1.4Aまで低下する。
世界巡業をACコンセントに挿入し、内部のバッテリーがフル充電されている場合に限り、最大定格の2.4Aの出力を得られる仕様になっている。ACコンセントとは切り離して単体のUSBモバイルバッテリーとして使用した場合、USB定格出力は1.5Aとなる。
そのため、自慢のUSB2ポートを利用して2台のスマホを充電することは可能だが、充電に多くの時間が必要とされる。
最大2.4Aの定格パワーを、時には内部の充電池へも供給するために、通常のUSB・ACアダプターとは違う理解が必要だ。
現時点で残念なのは、背面に記述されている「世界巡業」のスペックが正しいとすれば、「定格電圧はAC100V」となっているが、これは海外のどこでも使用できるというスペックではなさそうだ。
AC100Vだけなら東南アジア諸国やヨーロッパ諸国ではまったく使えない国の方が多いかもしれない。
AC100Vと記述してあっても、認可テストの未対応が理由で実際にスペックは110~240Vに対応しているのかも知れないが、今のスペックを正しいと考えれば、この商品は「世界巡業」ではなく、日本国内限定の「地方巡業」モデルとなってしまう。早い「世界巡業」対応が待ち遠しい。
今回の衝動買い
アイテム:「世界巡業 ACタップ+USB充電+モバイルバッテリー」
価格:ヨドバシ・ドット・コムにて5380円で購入
T教授
日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。
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