このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

ちょっと気になる! 小便利そうな周辺機器レビュー 第11回

実売6000円前後の当たり11acルーター「AirStation WHR-1166DHP2」

2015年09月08日 12時00分更新

文● 織野至

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

コストカットのため!?
有線は10/100BASE-TX

 スマホやタブレットを優先した仕様で、WANは1000BASE-T対応だが、LAN×4についてはすべて10/100BASE-TXになっている。

 そのため、有線を1本だけメインPCに、といった運用には不向きだ。メインPC用の有線回線をキープしたいのであれば、中継機として使用するのが妥当だろう。

 その際、LAN×4についてはプリンターやストレージなどを接続することができるほか、中継に際してはほかメーカーのブロードバンドルーターにも対応するため、既存環境への組み込みのしやすさがある。

コストカットをした製品になるが、WPSやAOSSのほか、QRコードからセットアップ可能なQRsetupにも対応しているため、お手軽さがある。またスマホアプリStationRaderからの設定変更も可能だ

 また、中継機としての運用であれば、作業環境の近くにWHR-1166DHP2を配置しておくのもいい。さらにそこから有線LANでテレビやゲーム機を接続といったことで、経路上の有線率を下げることもできる。

 このあたりは室内環境次第の部分になるが、ケーブルマネージメントに面倒を感じているのであれば、ケーブルオーガナイザーとしての導入もアリだ。

HDコンテンツ×4を同時にストリーミング
も問題ナシ1

筆者宅にWHR-1166DHP2を中継機として組み込んでみた例。テレビやゲーム機など100BASE-TXで問題のないものだけ有線の状態にしてみた。当然だが、インターネットの速度については問題ナシ

筆者宅にWHR-1166DHP2を中継機として組み込んでみた例。テレビやゲーム機など100BASE-TXで問題のないものだけ有線の状態にしてみた。当然だが、インターネットの速度については問題ナシ

 ビームフォーミングに対応しているため、11ac端末であれば、ヌケのいい環境であれば通信速度の落ち込みを体感することはなかった。

 風呂場など電波抜けの悪い場所については、電波強度が増していたが、これも設置環境次第。

 気になったのは処理性能だ。最近ではストリーミング前提のコンテンツが多くなり、経験のある人もいると思うが、動画を見ているとそのうちルーター側の動きがあやしくなることがある。

 単純に処理が追いついていないだけのようなのだが、これについては、ちょうど「Netflix」がサービスインしていたので、HDコンテンツ×4を同時にストリーミングしながら、オンラインゲームを楽しんでみた。

 状況的に写真での説明は難しいため、文字列での説明になるが、急にストリーミングが止まる、ゲーム側で極大な遅延が起きるといったイベントはナシ。

 室温28度でのテストなので、猛暑日は別として、これからの季節であれば、まず熱負けの心配もないといえる。価格からもっとも不安視していた部分だが、有線ポートを100BASE-TXにする形でのコストカットは成功しているといっていいだろう。

価格以上に頼れるブロードバンドルーター

 無線LAN中心の環境で、かつヘヴィなファイルのやり取り中心でなく、スマホやタブレットからの接続が多い環境であれば、AirStation HighPower Giga WHR-1166DHP2は、価格以上に活躍してくれる製品だといえるだろう。

 また、中継機を追加したい場合も、他社製ルーターであってもOKであるため、ローコストで済むだけでなく、11ac環境をキープしたままにできる。

 冒頭でも述べたがブロードバンドルーターは、壊れてから交換といったケースが多い製品カテゴリーだが、それ以上に通信規格はステップアップが速いため、買い足しをしつつ、順次更新といるのが理想的だといえる。

 自宅での無線通信速度に疑問をもっているのであれば、AirStation HighPower Giga WHR-1166DHP2をチェックしてもらいたい。

■関連サイト

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン