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台湾2大キャリアのプリペイドLTEは実測12Mbpsが楽々出た

2015年09月06日 12時00分更新

文● 伊藤 真広 編集●北村/ASCII.jp

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中華電信と台灣大哥大の2大キャリアによる台湾の4Gプリペイドサービス。どちらのほうが快適なネット環境を提供しているのか気になったので、台湾の観光スポット4ヵ所で速度を計測してみた。

 台湾最大級の同人即売会FancyFrontier取材のため、台北松山空港に降り立った筆者。普段から所持している中華電信のプリペイドSIMに追加チャージを行ない、インターネット使いたい放題と通話のプランを申し込もうと思ったところ、中華電信でも4G(LTE)のプリペイドプランのサービスが始まっていた。

台湾で2台キャリアによる4G回線の速度比較を実施

 それまで所持していた3Gのプランを4Gに切り替えてもらおうとしたところ、電話番号をそのままで3Gから4Gに切り替えるには、24時間の待ち時間が必要になるとカウンターで説明されたため、3年以上にわたり所持していた電話番号を手放して、新たに4GのSIMを購入した。

300台湾ドル(約1200円)で3日間使いたい放題

 空港で申し込みができるプランは、3日間接続無制限+通話代100TWD分のプランが300TWD(1159円)、5日間+50TWD分も300TWD(1159円)、5日間+300TWD分が500TWD(1932円)、7日間+150TWD分が500TWD(1932円)となっており、最長で30日分までのネット接続無制限を用意。

1 TWD(台湾ドル)=3.865円(2015年8月28日の松山空港両替レートで換算)

 サービスの説明のチラシによるとこの価格のサービスは8月31日までとなっていたが、公式のウェブサイトをみると上記の価格のプランから、5日間+50TWD分で300TWDと、7日間を超えるプランがなくなっていた。

中華電信 4G 料金プラン
期間 無料通話代 価格
3日間 100TWD分 300TWD(1159円)
5日間 50TWD分 300TWD(1159円)
5日間 300TWD分 500TWD(1932円)
7日間 150TWD分 500TWD(1932円)
※:8月31日までの限定プラン

 台湾では、すでに台湾第2位のキャリア台灣大哥大が4Gのプリペイドサービスを昨年から行なっていたが、台北市内の松山空港には台灣大哥大のサービスカウンターがなかった。

 そのため、松山空港を利用する旅行客は、3G回線を利用するか、市内のショップでSIMを購入しなければならなかった。今回、中華電信のサービス開始にともない、松山空港を利用する旅行客も4Gサービスを利用できるようになった。

松山空港で提供されている旅行者向けのプランと2つのキャリアのSIM。SIMのサイズは、通常、ミニ、マイクロの3種類に対応している

 2つのキャリアがLTEで使用する帯域だが、中華電信が900MHz(バンド8)と1800MHz(バンド3)、先にサービスを開始している台湾大哥大は700MHz(バンド28)と1800MHz(バンド3)となっている。両キャリアともバンド3対応だ。日本で売っているSIMフリー端末もバンド3対応のものが多いため、そういった端末なら台湾でも使えるということだ。

 中華電信と台灣大哥大の台湾2大キャリアによる4Gプリペイドサービス。どちらのほうが快適なネット環境を提供しているのか気になったので、FancyFrontierの会場となった花博公園圓山区のほか、観光スポットである士林観光夜市、西門町、中山駅の4ヵ所で速度を計測してきたので、その結果をお伝えしよう。

台北松山空港の中華電信のサービスカウンター

地下鉄中山駅の1番出口を出て左の台北牛乳大王の隣にある台灣大哥大の直営店舗

 速度比較に使用した端末は、日本のApple Storeで購入したSIMフリー版のiPhone 6 Plusで、SIMを入れ替えて実施。計測は、同じ場所で3回実施した結果の平均値を計測結果とした。

 なお、台灣大哥大は桃園国際空港まで足を伸ばす時間がなかったため、市内のショップで、2.2GB、300TWD(1159円)のプランを利用した。

(→次ページヘ続く 「花博公園と士林観光夜市で計測」)

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