9月2日(現地時間)に開催されたプレスカンファレンスで発表されたファーウェイの次期フラグシップ「HUAWEI Mate S」。日本での発売も正式に発表されている。すでに写真を中心とした現地レポをお届けしているが(関連記事)、本記事では同時発表の「HUAWEI G8」「HUAWEI Watch」を含めて、あらためてスペックについて紹介していこう。
5.5型フルHDの有機ELを搭載
フラグシップ級の性能と価格「HUAWEI Mate S」
まず「HUAWEI Mate S」のディスプレーは、5.5型フルHDのAMOLED。つまり有機ELだ。デザイン的にはiPhone 6 Plusを意識しているのはまず間違いないところだが、有機ELの採用は差別化ポイントとなる。
筐体はメタルで、横幅は75.3mmとiPhone 6 Plusの約77.8mmより小さいが、厚さは7.2mmと少しだけ分厚い(iPhone 6 Plusは7.1mm)。バッテリー容量は2700mAhだ。
そのほかのスペックも非常に高い。CPUは64bit対応のHisilicon製オクタコア「Kirin 935」(2.2GHz+1.5GHz)。メモリーは3GBで、ストレージは32/64/128GBの3モデル。
ストレージサイズごとにカラバリや一部仕様も異なっており、32GBモデルが通常版となり、チタングレイとミスティックシャンパンの2色で649ユーロ(約8万8000円)、64GBモデルはプレミアム版という位置づけとなり、プレステージゴールドとコーラルピンクの2色で699ユーロ(約9万5000円)。
128GB版は機能面ではさらにフォースタッチ(感圧タッチ)機能を搭載する限定モデルで、詳細については10月以降に発表とのこと。フラグシップ級の性能だけに、さすがに価格も高価ではある。
なお、英語版サイトに掲載されている「CRR-L09」というモデルには対応周波数に、FD-LTEはバンド19、W-CDMAにはバンド6なども含まれている。ドコモネットワークとの相性も良さそうだ。
HUAWEI Mate S | HUAWEI G8 | |
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ディスプレー | 5.5型有機EL | 5.5型液晶 |
画面解像度 | 1080×1920ドット | 1080×1920ドット |
サイズ | 75.3×149.8×7.2mm | 76.5×152×7.5mm |
重量 | 約156g | 約167g |
CPU | Hisilicon Kirin 935 2.2GHz+1.5GHz (オクタコア) |
Snapdragon 615 1.5GHz+1.2GHz (オクタコア) |
内蔵メモリー | 3GB | 3GB |
内蔵ストレージ | 32 or 64 or 128GB | 32GB |
OS | Android 5.1 | Android 5.1 |
無線LAN | IEEE802.11n(2.4GHz対応) | IEEE802.11n(2.4GHz対応) |
カメラ画素数 | リア:13メガ/イン:8メガ | リア:13メガ/イン:5メガ |
バッテリー容量 | 2700mAh | 3000mAh |
日本投入が気になるミドルハイ機「HUAWEI G8」
一方の「HUWAEI G8」はミドルハイのスペックで、価格や国内発売については特に触れられていない。
ミドルハイと言ってもスペックはかなり高い。5.5型フルHD液晶に、CPUはオクタコアのSnapdragon 615(1.5GHz+1.2GHz)、3GBメモリー、32GBストレージ、13メガカメラ(イン5メガ)など。筐体もメタルだ。そして7.5mmの厚さながら、3000mAhバッテリーを搭載する。もちろんLTEにも対応している。
洗練されたクラシカルなデザイン
「HUAWEI Watch」
「HUAWEI Watch」は、洗練されたクラシカルなデザインのスマートウォッチで、北米・欧州などでは今月、日本でも10月に発売とされている。OSはAndroid Wearで、Androidスマホとの連携はもちろん、Android WearのiOS対応により、iPhoneユーザーでも利用が可能だ。
腕時計としては定番の直径42mmの文字盤が特徴で、2時の位置にりゅうずが配置されている。バンド幅は18mmで交換が可能。ディスプレーは400×400ドットの有機ELを採用している。
フレームはゴールド、シルバー、ブラックの3色。バンドも多数用意されており、価格はその組み合わせにより399~699ユーロとなっている。日本にはどんなモデルが用意されるか、そちらも楽しみと言えるだろう。