東芝の8.9型デタッチャブルーノート「dynabook N29/TG」の外観をチェック
Windows 10と相性抜群、ディスプレー着脱可能なデタッチャブルノートを試す
2015年09月04日 15時00分更新
Windows 10は、タブレットやタッチ対応パソコンのための新機能として、Modern UIがメインでタイルをタップしてアプリやウェブページを開いて使う「タブレットモード」を搭載している。タブレットモードをオンにすれば、スワイプやタップをメインで使うのでタブレットがより操作しやすくなり、オフにしてキーボードを接続すれば普通にパソコンとして使用できるようになっている。
そこで思ったのが、ディスプレー部が着脱可能でタブレットとしても使えるデタッチャブルノートは、Windows 10ととても相性がいいのではないかということだ。これは試してみたいと思い、使ってみたのがWindows 10を標準搭載する8.9型デタッチャブルノートパソコン「dynabook N29/TG」だ。今回は、dynabook N29/TGの外観や使い勝手を紹介しよう。
常に持ち歩きたくなるサイズ感とディスプレー部の軽さ
dynabook N29/TGは、ディスプレー部の重さがおよそ479gで、キーボードドック装着時でも989g。だいたい500ml入りのペットボトル飲料2本分くらいの重さなので、鞄に入れて常に持ち運ぶマシンとして最適だ。実際に私は普段使っている13.3型ノートパソコンの代わりにdynabook N29/TGをリュックに入れて何日か持ち歩いてみたが、肩にかかる重みが結構軽くなったなと感じた。
フットプリントはおよそ幅235.0×奥行170.6mmで、小説の新書より若干大きいくらいのサイズ感だ。最近では同じくらいの重さで13.3型くらいのノートパソコンもあるが、dynabook N29/TGは面積が小さい分13.3型が入らないようなバッグでも持ち運ぶことができる。
また、キーボードドック装着時でも厚さはおよそ19.9mmなので、片手で楽に持ち運べる。キーボードドックは若干重く感じるのだが、その分タイピング中にずれたりすることがないので作業がはかどる。さらにディスプレー部はかなり軽く感じるので、タブレットとして使う時も快適だった。
デタッチャブルノートは、磁石でくっつくタイプや、立て掛けるだけのタイプの製品も結構ある。その場合、持ち運ぶときにうっかりディスプレー部が滑り落ちないか心配になるが、dynabook N29/TGは、ディスプレー部をカチッと音が鳴るまでしっかりと差し込むタイプで、キーボード上部のスイッチを押さないと外れないため、安心してキーボードドックを装着したまま持ち運べる。
インターフェースは、ディスプレー部がMicroUSB 2.0端子×1、MicroHDMI端子×1、MicroSDカードスロット×1、ヘッドセット/ヘッドフォン端子×1、キーボードドックがUSB 2.0×1、SDカードスロット×1。MicroHDMI端子で大画面に接続して使用できるほか、カメラから取り出したSDカードのデータをそのままSDカードスロットに差し込んで転送できるのはうれしい。
また、サイズの関係で仕方ないかもしれないが、タッチパッドが小さめなので、USB端子にマウスを差して使えるのもありがたかった。
打鍵感は普通のノートパソコン
キーボードドックは、全体的にサイズが小さいため普段13.3型ノートを使っている私も少し慣れるのに時間がかかった。特にシフトキーが小さいため大文字のアルファベットを入力するときはちょくちょく別のキーを押してしまうことがあった。しかし、キーをしっかりと押し込める打鍵感は普通のノートパソコン並みなので、慣れてしまえば普通に使いこなすことができた。
写真や動画もしっかり楽しめる、明るく綺麗なディスプレー
dynabook N29/TGのディスプレー解像度は1920×1200ドット。高輝度かつ高視野角な液晶を採用しているため、少し斜めから見ても綺麗な動画や写真が楽しめる。ディスプレー部を持って2、3人で思い出の写真を見る時など、斜めから見てもしっかり閲覧できるのはうれしい。
また、タッチ操作にも対応。Windows 10ではスタートメニューが復活し、Windows 7のような縦に並ぶメニューと、Windows 8.1のようなModern UIが融合した仕様になっている。タッチ操作ができると、スタートメニューのタイルをタップすればアプリやウェブページが開くので、タッチパッドでカーソルをアプリまで移動させるよりも簡単に開くことができる。
普段使いにも、長旅のお供にも
dynabook N29/TGは、タブレットとしても、パソコンとしてもしっかり使えるうえで、どこに行く時でも持ち運べるサイズ感が特徴のデタッチャブルノートパソコンだ。普段外出先で作業する時などはもちろんのこと、少し荷物が多くなる長旅だと、13.3型くらいのモバイルノートだと軽いマシンだとしても幅はとるので正直持っていくかどうか迷うが、dynabook N29/TGのサイズなら迷わず持っていくだろう。
Windows 10により、タブレットとして使う時により直観的に操作できるようになったこともうれしいマシンとなっている。着脱時にタブレットモードが自動でオンオフが切り替わるのも、いちいち設定しなくていいので楽だ。タブレットとパソコン両方どこでも使いたいと考える人は、dynabook N29/TGを選択してみてはいかがだろうか。
試用機の主なスペック | |
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機種名 | dynabook N29/TG |
CPU | Atom Z3735F(1.33GHz) |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス |
メモリー | 2GB |
ストレージ | 64GB フラッシュメモリー |
ディスプレー | 8.9型(1920×1200ドット) |
光学式ドライブ | ー |
通信規格 | 無線LAN(IEEE 802.11b/g/n)、Bluetooth 4.0 |
インターフェース | MicroUSB 2.0端子×1、MicroHDMI端子×1、MicroSDカードスロット×1、ヘッドセット/ヘッドフォン端子×1(ディスプレー部)、USB 2.0×1、SDカードスロット×1(キーボードドック) |
内蔵カメラ | 前面:約200万画素、背面:約500万画素 |
サイズ/重量 | 幅235.0×奥行170.6×高さ19.9mm/約989g |
OS | Windows 10 Home(32bit) |