セキュリティーソフトの通信量制限機能も活用!
直接、Windows 10の機能ではないが、ソフトウェア側に通信量制限機能がある場合がある。たとえばセキュリティーソフトの大手、シマンテックの「Norton Internet Security」では、従量課金時のモードがあり、重要でない更新をしないなどの機能がある。
セキュリティソフトも自動更新によってデータ量が大きくなりがちなのでありがたい機能。デフォルトでは自動判別となっており、モバイル回線とソフトウェアが判断すれば、従量課金のモードに変化する。
この設定は手動でも可能で、Norton Internet Securityの場合は[ファイアウォール]の[データ通信ポリシー]から接続方法ごとに設定できる。
OSに何かあって緊急の対応をしなければならない場合、OSの更新を待つよりもセキュリティーソフト側で緊急の対応がなされることもある。
特にデビュー間もないWindows 10だけに、何か問題が起こる確率は“枯れたOS”よりも高いとも言える。頼りになるセキュリティーソフトでも容量節約はしっかり考えられているの心強い。
各アプリの対応で通信量制限を期待したいが
なかなか難しそう……
Windows 10への変更を機会に、新しいことをはじめるついでに新しいサービスを使いはじめることもあるかもしれない。
一般的に新しいサービスほどネットの活用度合いが高まり、便利な機能を満載していることが多く、データをクラウドに置いたり、毎回アカウント情報、決済がされているかの情報をチェックするなどに利用されている。
特に最近では、ネット配信の音楽や、映画などの動画サービスが目立っているが、これらをPCで使う場合にデータ量を制御することは一般的に難しい。データ量の制限機能は主にスマートフォンやタブレットのアプリ向けに提供され、PCは潤沢な回線環境で使うという前提で作られていることが多いからだ。
また、動画配信サービスはウェブブラウザーでそのまま閲覧することが多く、端末側のソフトウェアで制限するのは難しい状況だ。
できることといえば、アクセスが専用アプリになれば、Windows 10の「従量課金接続」と連動する仕組みになるように期待することしかない。
モバイルで使うWindows 10
こまめな通信量確認を!
以上のように、現時点でWindows 10にすると、通信量が増える可能性が高い。モバイル通信でWindows 10を使うのは要注意といえる。
当面は頻発すると思われるダウンロード量の多いWindows Updateや、クラウドの利用が多い場合は、より利用可能な通信量の多いデータ通信プランに加入するなど、通信量の制限を上げておくのがいいかもしれない。
重要な場面で容量制限に引っかからないためにも、こまめに通信の量を確認することが必要だろう。
次回は、固定回線であるADSLをモバイル回線に切り替える、という節約術を考えてみたい。
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