実写撮影サンプルで画質をチェック!
広角側の撮影サンプル
絞り開放から中央部の解像感は高い。ちょっと絞ってF4.0かF5.6くらいで一番解像力が高くなり、それ以上絞ると徐々に低下していってしまう。
周辺部は、開放ではかなり甘いが絞っていけば多少はよくなっていく。それでもF8.0までが限界で、それ以上は解像感が落ちてしまう。
望遠側の撮影サンプル
望遠側では絞り開放から画面周辺部まで含めて十分に解像感が高い。1段絞ったF4.0が一番よく、それ以上絞っても解像感が低下してしまう。
センサーサイズが1型と小さいので、F2.8やF4.0といった絞り値でも十分な被写体深度が得られるが、もう少し絞った時の解像感がほしいところだ。
デジタルズームの撮影サンプル
本機は通常のデジタルズーム以外に、超解像処理を施した「全画素超解像ズーム」も利用可能。後者は言われなければ気がつかないレベルでもある。ちょっとシャープネスが高すぎる傾向があるが、実用性は十分だ。デジタルズームはさすがに画質劣化が大きく、限られた用途になるだろう。
ダイナミックレンジを拡張する
「Dレンジオプティマイザー」と「HDR」の画質
露出差の激しい被写体の場合は「Dレンジオプティマイザー」(DRO)と「HDR」が有効だ。肉眼で見るよりも暗部が潰れたり、白飛びしてしまうのを防ぐための機能である。
DROは一度のシャッターで主に暗部側に修正をかけるが、HDRは複数枚のシャッターから合成するので動きのある被写体では使いづらい。それぞれオートモードと手動で強弱を設定することができる。
DROの撮影サンプル
HDRの撮影サンプル
(次ページに続く、「感度別撮影サンプル」)