感度別撮影サンプル
感度別撮影サンプルを見てみると、ノイズは全体的に少なく良好。ただし、ディテールへの影響はISO 800あたりから出はじめている。
最高感度のISO 12800ではノイズが多くディテールへの影響も大きいが、大きく画質が崩れるほどではない。ディテールの再現性を重視するならISO 400くらいまでで抑えて使うのがよさそう。ノイズはISO 3200くらいまではそれほど目立たず、十分実用的だろう。
プロ用途も含めて多彩な用途に使えるデジカメ
新型センサーの高速な読み出しにより、4K動画やスーパースローモーション動画などが楽しめ、プロまでも含めて実用性の高いデジカメになっている。
AFはαシリーズで採用されている「ファストインテリジェントAF」を新たに搭載し、AF速度は格段に速くなっているのも好印象で、使っていて気持ちよく撮影できた。
センサーに比べて気になったのはレンズ性能だ。広角側の周辺部の描写はちょっと甘い傾向があるのと、全体的に絞った場合の解像力低下はちょっと気になる。
しかしその分、高速な1/32000秒シャッターやISO 64まで設定可能な低感度、露光3段分に相当するNDフィルターを内蔵しているので、絞らない方向でいけば問題はないだろう。
静止画の撮影機能に関しては従来モデル「RX10」とほぼ同じで完全なフルオートモードからマニュアル機能、エフェクトを付加できる「ピクチャーエフェクト」も備わっている。
無線LAN機能やNFCにも対応し、スマートフォンへの写真転送やリモート撮影も可能だ。「PlayMemories Camera Apps」にも対応しているので、機能を後から追加することも可能になっている。
24mmから200mm相当と、実用性としては十分な範囲をカバーでき、新型センサーになって撮影機能が増えたのはもちろん、画質もよく、4K動画を撮りたい人にもちょうどいいだろう。