蚊が来るのをガマンしてでも猫を撮る!
さて住宅街から離れて、ぶらぶらとカメラを持って自転車散歩を続ける。
もちろん猫にはなかなか会えない。暑いからひとめに着く場所にはいないのだ。ただ、慣れてくると、猫が隠れていそうな場所がわかってくる。
特に公園。猛暑日が続く日々は暑すぎて子供達(猫は子供がきらいなので休日の公園では隠れてでてこないのだ)も遊びに来ないので、猫も油断してだらけてるのだ。
ちょっとした風通しのいい草むらあたりがポイント。夏バテだらけ猫は、少しでも放熱しようというのか、だらんとお腹を床につけて広がってるので見つけやすい。
警戒しながらも草むらに這いつくばってだらん、が基本だ。
こんな感じ。
そっと近づくとじろっとこちらをにらむのだが、動く気配ゼロ。おかげできれいに顔を捉えられた。
夕刻を過ぎると猫との遭遇確率がぐっと高まる。
だがしかし、同時に、蚊との遭遇確率も跳ね上がるのだ。問題はそこ。もう猫を撮りにいったのか蚊に食われに行ったのかわからない始末。
日暮れどき、公園の入口で左右の分かれてだらけてる猫を発見。
見事に夏バテてて親しみがわくくらいだが、猫を撮るときの鉄則は「動かないこと」なのである。動物は動くものに敏感だから、なるべくじっとして警戒されないようにする。
こういうところにいる猫は、そこが人通りが激しいことがわかってるので、誰もこないうちはくつろぐも、誰かきたらすぐ逃げられる体制でいるから、おどかしてはいけないのだ。
そうすると蚊に食われるのである。ああ、手に蚊が止まってるよと思いながら我慢してシャッターを切るのもまた格別である。
まあ、この季節に夕刻の公園に行くのなら、虫除けくらいもっていけよということです。必須です。毎回忘れちゃうのだけど。
痒くなってきたのでそろそろ帰ろうかと思ったら、公園の遊具でくつろいでる猫を発見。ポーズがよかったので、遠くからそっと望遠で、低い位置から狙ってみたのが冒頭写真。
よし、今日はこれで終わりにしようと立ち上がったら、そこらじゅう蚊に食われてて痒い上に、肘は砂だらけ。
モニターがチルトするミラーレス機とはいえ、地面すれすれで撮るときは腕を地面につけてカメラを構えるので、どうしても砂粒がついちゃうのだ。しかもこの季節、汗をかいているからくっついてとれないのである。
にしても、暑すぎても猫も人もバテる季節。夏のへちゃ猫も楽しいけれども、自分の健康にも気を使いましょう。
■Amazon.co.jpで購入
Panasonic ミラーレス一眼カメラ ルミックス G7 ボディ 1600万画素 ブラック DMC-G7-Kパナソニック
小さな工夫でプロ級に!デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)荻窪 圭(著)宝島社
古地図とめぐる東京歴史探訪 (ソフトバンク新書)荻窪 圭(著)ソフトバンククリエイティブ
デジタル一眼レフカメラが上手くなる本 基本とシーン別の撮り方60上原 ゼンジ、桃井 一至、荻窪 圭(著)翔泳社
デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方荻窪 圭(著)MdN
古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド (玄光社MOOK)荻窪 圭(著)玄光社
筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
この連載の記事
-
第864回
デジカメ
”猫撮影の基本”第3弾! 背景やボケ具合をコントロールするとよりイメージどおりの写真が撮れる -
第863回
デジカメ
”猫撮影の基本”第2弾! 広角と望遠の特性を知って使い分けると写真のバリエーションがぐっと広がる -
第862回
デジカメ
構える高さを工夫すると猫写真は大きく変わる! 新年度なのであらためて猫の撮り方ノウハウをご紹介 -
第861回
デジカメ
10年前に撮った猫とまさかの再会! 数年ぶりに出会っていた猫たちの写真をライブラリーから探し出した -
第860回
デジカメ
膝の上で気持ちよさそうにしている猫を親指シャッターやアクロバティックな体勢で自撮り! -
第859回
デジカメ
富士フイルム「X100VI」は発売前から大人気! 歴代「X100シリーズ」で撮った猫写真を集めてみた -
第858回
デジカメ
ぱぱっと設定できて程良い距離感で猫が撮れる! 富士フイルム「X100VI」は楽しい趣味カメラだ -
第857回
デジカメ
噛んだり、テレビを見たり、眠ったり……うちの黒猫ミルならではの瞬間を狙ってみた -
第856回
デジカメ
望遠に強い「OM SYSTEM OM-1 Mark II」+100-400mmレンズで寝ている猫を“どアップ”で撮影 -
第855回
デジカメ
ロゴが「OM SYSTEM」に変わった「OM-1 Mark II」を持って早速猫撮影へ -
第854回
デジカメ
カシオとオリンパスの約10年前のハイエンドコンデジをポケットに入れて猫撮影に出かけた - この連載の一覧へ