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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第419回

「LUMIX G7」で撮る、夏恒例無防備すぎる猫たち!

2015年08月14日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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蚊が来るのをガマンしてでも猫を撮る!

 さて住宅街から離れて、ぶらぶらとカメラを持って自転車散歩を続ける。

 もちろん猫にはなかなか会えない。暑いからひとめに着く場所にはいないのだ。ただ、慣れてくると、猫が隠れていそうな場所がわかってくる。

 特に公園。猛暑日が続く日々は暑すぎて子供達(猫は子供がきらいなので休日の公園では隠れてでてこないのだ)も遊びに来ないので、猫も油断してだらけてるのだ。

 ちょっとした風通しのいい草むらあたりがポイント。夏バテだらけ猫は、少しでも放熱しようというのか、だらんとお腹を床につけて広がってるので見つけやすい。

 警戒しながらも草むらに這いつくばってだらん、が基本だ。

 こんな感じ。

お腹をつけてぺたんとしてる黒猫。目を開けて警戒はしてるものの、明らかににぶい(2015年7月 パナソニック LUMIX FMC-G7)

お腹をつけてぺたんとしてる黒猫。目を開けて警戒はしてるものの、明らかににぶい(2015年7月 パナソニック LUMIX FMC-G7)

 そっと近づくとじろっとこちらをにらむのだが、動く気配ゼロ。おかげできれいに顔を捉えられた。

目が合ったので正面から。黒猫の顔をアップで撮るときのコツはマイナスの露出補正をかけること。そうすると黒が明るくならずにぎゅっと締まる(2015年7月 パナソニック LUMIX FMC-G7)

目が合ったので正面から。黒猫の顔をアップで撮るときのコツはマイナスの露出補正をかけること。そうすると黒が明るくならずにぎゅっと締まる(2015年7月 パナソニック LUMIX FMC-G7)

 夕刻を過ぎると猫との遭遇確率がぐっと高まる。

 だがしかし、同時に、蚊との遭遇確率も跳ね上がるのだ。問題はそこ。もう猫を撮りにいったのか蚊に食われに行ったのかわからない始末。

 日暮れどき、公園の入口で左右の分かれてだらけてる猫を発見。

 見事に夏バテてて親しみがわくくらいだが、猫を撮るときの鉄則は「動かないこと」なのである。動物は動くものに敏感だから、なるべくじっとして警戒されないようにする。

 こういうところにいる猫は、そこが人通りが激しいことがわかってるので、誰もこないうちはくつろぐも、誰かきたらすぐ逃げられる体制でいるから、おどかしてはいけないのだ。

 そうすると蚊に食われるのである。ああ、手に蚊が止まってるよと思いながら我慢してシャッターを切るのもまた格別である。

これは笑った。日差しが当たらない風通しがいい場所がちょうどここだったのだろう。2匹が離れて陣取ってきた(2015年7月 パナソニック LUMIX FMC-G7)

これは笑った。日差しが当たらない風通しがいい場所がちょうどここだったのだろう。2匹が離れて陣取ってきた(2015年7月 パナソニック LUMIX FMC-G7)

 まあ、この季節に夕刻の公園に行くのなら、虫除けくらいもっていけよということです。必須です。毎回忘れちゃうのだけど。

 痒くなってきたのでそろそろ帰ろうかと思ったら、公園の遊具でくつろいでる猫を発見。ポーズがよかったので、遠くからそっと望遠で、低い位置から狙ってみたのが冒頭写真。

 よし、今日はこれで終わりにしようと立ち上がったら、そこらじゅう蚊に食われてて痒い上に、肘は砂だらけ。

 モニターがチルトするミラーレス機とはいえ、地面すれすれで撮るときは腕を地面につけてカメラを構えるので、どうしても砂粒がついちゃうのだ。しかもこの季節、汗をかいているからくっついてとれないのである。

 にしても、暑すぎても猫も人もバテる季節。夏のへちゃ猫も楽しいけれども、自分の健康にも気を使いましょう。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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