このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

スケールが大きく、かつ繊細な海底ケーブル敷設の仕事

横浜に寄港した海底ケーブル敷設船「すばる」に潜入してきた

2015年08月08日 09時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

成長著しいアジア諸国と米国とのゲートウェイ、APGプロジェクト

 さて、今回すばる号が横浜港に入港したのは、NTT Comが参画する国際共同海底ケーブルプロジェクト「Asia Pacific Gateway(APG)」の作業準備のためだ。

 APGは、アジア域内を結ぶ新しい大容量光海底ケーブルのプロジェクトだ。日本、韓国、中国本土、台湾、香港、シンガポール、ベトナム、タイなどを陸揚げ地点としており、40Gbps伝送技術を使うことで総容量54.8Tbpsの海底ケーブル網を実現する。将来的には100Gbps技術への切り替えも検討されているという。

 NTT Comでは、すでに東京~香港~シンガポール間を低遅延で結ぶ海底ケーブルネットワーク「Asia Submarine-cable Express(ASE)」を開通させている。2016年第1四半期にAPGが開通することで、さらにアジア域内のネットワークを増強し、急増するグローバルトラフィックに対応していく。

 同社ではグローバルネットワークサービス、アジア圏でのデータセンターサービスを拡大しており、それを支える通信インフラとしてもAPGは重要な役割を果たすことになる。

NTT ComのAPGおよびASEネットワーク。成長著しいアジア各国と米国とをつなぐ“ゲートウェイ”になる

* * *

 ビジネスから日常生活、ホビーまで、国境を越えて大量のデータがやり取りされるのが当たり前になった現在。そうした“当たり前”のインターネット環境を支えるために、遠い海の上ではスケールの大きな、なおかつ繊細な、海底ケーブル敷設や保守の仕事が今日も続いているのだ。

すばる号はこの日の夕方、さっそく次の航海へと旅立った。どうぞ安全な航海を!

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    デジタル

    約3000人のハッカーが侵入できなかったpCloud すべてはユーザー自身のデータを守るため

  2. 2位

    ITトピック

    PC価格高騰で4割の企業が「調達を延期」/“謎のExcelマクロ”は業務継続リスク/日本のデジタル行政、利用率・満足度とも最低レベル、ほか

  3. 3位

    ITトピック

    「原則出社」命じる企業とテレワーク社員の意識ギャップ/“推し活依存”自覚するZ世代が2割/シニアの利用が盛んな○○アプリ、ほか

  4. 4位

    sponsored

    専門家が分析するSCS評価制度・153項目 中小企業に最適な対策のアプローチは?

  5. 5位

    sponsored

    高齢者をポットで見守る「みまもりほっとライン」 25年続く「サービスの温もり」とは?

  6. 6位

    ビジネス・開発

    首都高が「AIの高利用者」を1年で10倍に 非IT人材に刺さったGemini Notebookと“泥臭い”浸透策

  7. 7位

    データセンター

    600km超離れたデータセンター間でシステム全体を「完全自動復旧」 日立・NTTドコビジらが実証に成功

  8. 8位

    ビジネス・開発

    フィジカルAIの突破口、「現場データ」を価値に変えるソリューション

  9. 9位

    TECH

    「SCS評価制度」取得を目指す中堅・中小製造業のリアル 富士工業が考える「セキュリティは経営に役立つのか」の答え

  10. 10位

    TECH

    【提言】AIエージェントの“暴走”を防ぐには 安全なAI業務活用には対策が不可欠

集計期間:
2026年08月26日~2026年09月01日
  • 角川アスキー総合研究所