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超電導送電の実用化に重要な3性能を達成、今秋からはDCへの送電試験を開始

さくらなど、500メートルの直流超電導送電試験に成功

2015年08月07日 12時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 さくらインターネットは8月6日、同社らが北海道石狩市石狩湾新港地域に設置した高温超電導直流送電システムにおいて、「世界最長級」となる500メートルの超電導送電試験に成功したと発表した。今年9月には同社データセンターへの送電試験を開始する予定。

さくらインターネット 石狩データセンターの高電圧直流設備(写真は2013年撮影)

 この取り組みは、経済産業省の委託事業として、石狩超電導・直流送電システム技術研究組合(千代田化工建設、住友電気工業、中部大学、さくらインターネット)が実施しているもの。高温超電導直流送電システムを石狩湾新港地域に設置し、さくらの石狩データセンターと太陽光発電間、および特殊試験用設備での送電を行い、送電システムとして実用化するうえでのさまざまな課題検証を行っている。

 今回の送電試験においては、実用化に向けて重要な3つの性能が達成されたと発表されている。

1)一般家庭約3万世帯分の電力に相当する5kA、100MVAの送電能力を確認。
2)国内で例のない、公道への超伝導ケーブル埋設。
3)新たな配管構造を採用し、送電路の熱損失を従来の約2分の1に低減。また液体窒素循環の損失を従来の約4分の1とした。これをふまえ、今後実施する1000mの実証試験では長距離化に向けた検証を行う。

 今年9月には、石狩データセンターへの送電試験が開始される予定。

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