魚眼や超広角としても使える! ソニーのフルサイズ対応28mmレンズの画質をチェック!
2015年08月04日 12時00分更新
RAWや画像処理の過程でどうしてもPCが必要になるデジタル一眼レフ。ローエンドからハイエンドまで多々登場しているため、スマホ以外のデジカメを持つ人も多いのではないだろうか。
デジタル一眼レフの相棒といえば、レンズ群。標準である50mmを筆頭に、多々登場している。今回はソニー「α」用の28mmレンズと、それに装着できるコンバーションレンズを紹介する。
コンバショーンレンズは、21mmの広角になるものと、16mmの魚眼に切り替えられるものがあり「魚眼がほしいが、そんなに使用することはないから、予算的にプライオリティーは低い」といった人にオススメである。
今となっては標準画角!?
200gの軽いレンズ「SEL28F20」
まず本体となる28mmレンズ「SEL28F20」(実売価格5万円前後)から見ていこう。フルサイズに対応するもので、マウントはソニーEマウント(ミラーレス一眼系)。焦点距離28mm、開放絞りF2、最小絞りF22、絞り羽は9枚で円形絞りになる。
サイズは64×60mm、重量200gとコンパクトかつ軽量だ。また最短撮影距離は短く、AF時で29cm。さらにMF時には25cmまで寄ることが可能で、スナップから寄った写真まで対応するため、お散歩用レンズとしての適性が高い。
かつては28mmといえば、広角に属していたが、現代だとスマホのカメラもあって、広角というよりは標準的な画角として認識する人も多いはず。
およそ人の視界に近い範囲になるため(広範囲を意識的に見ようとしたときの画角に近い)、見たものをそのまま的なこともできるし、狭いところでも広く撮れるし、寄れば画角の効いた絵になる。
オールマイティーな画角といえばそうなるが、その分、漠然とした写真になりやすく、あまり得意ではない人もいたりする画角だ(筆者もそうだ)。
少し脱線するが、いわゆる標準的な画角は35mmや50mmとされているが、スマホユーザーからステップアップの場合は28mmが標準画角になっている可能性が高い……という動きはなかなか興味深い。
ソニーの場合、24mmではなく、28mmスタートのズームが2本もあったりするため、そういったところも意識している可能性もある。
とはいえ、スマホの延長として考えているのであれば、ちょうどいいレンズであるのは確かで、軽量でコンパクトなボディーの揃うαシリーズに、SEL28F20は荷物になりづらくていい。
ネックとしてはレンズ内に手ブレ補正機構を有していないことだが、「α7II」や「α7RII」といった最近のモデルはボディー内手ブレ補正機能を持つようになったので、これから考えるのであれば、大きな問題ではないだろう。
また、それ以前の機種の場合でも「α7s」であればISO 6400付近であれば、暗所以外ではまずブレやすいシャッター速度にまでならない。今回は「α7」で撮影しているが、それでもちょっとしっかりホールドすれば手ぶれが気になるシーンと遭遇することはなかった。
合体するコンバーションレンズ
重心を保つためにコツが必要
コンバーションレンズは、フィッシュアイコンバーターである「SEL057FEC」(実売価格3万7000円前後)、ウルトラワイドコンバーターである「SEL075UWC」(同3万円前後)があり、開放値はSEL057FECがF3.5、SEL075UWCがF2.8になる。取付は、SEL28F20の先端部にマウントするだけでいい。
記事掲載当初、開放F値の表記に誤りがありました。お詫びして訂正いたします(2015年8月5日)
全長が長くなるため、ともにトップヘビーに寄りがちだが、αシリーズのお約束的な部分でもあるので、持ち方を工夫するしかないのだが、ほかのレンズと同じくボディーを持つというよりは、レンズーでボディーを支えるようにするとバランスに問題はない。
α7IIやα7RIIの場合は、ボディーの重量が増しているため、その限りではないのだが、気になるようであれば、店頭でのチェックをオススメする。
ともあれ、普段は28mmでいいが、ちょっと魚眼やもっと広角にしたいといった場合にはお手軽に取り付けるだけでよく、さらにボディー側もそれを認識するため、EXIFレベルでの管理もやりやすくなったといえる。
(次ページに続く、「撮影サンプル! 開放からF8まで気持ちよく使える!!」)
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