昨年は約2万5000の新規フォロアーを獲得、2015年はInstagramとの連携を強める
レノボ・ジャパンの松本達彦部長は、昨年の海の家ではレノボが持つソーシャルアカウントの活性化を目的としたが、目標を上回る反響を得たとする。今年はInstagramを軸としながら、海辺の楽しい写真ををレノボ・ハウスの公式サイトなどにアップ。その雰囲気を伝えつつ、由比ガ浜に訪れた海水浴客だけではなく、海とは離れた場所にいるユーザーも誘引できる仕組みを作りたいとする。
レノボ・ハウスで貸し出すビーチパラソルにはNFCタグが埋め込まれており、NFC対応のスマホでパラソルをタッチすると写真の投稿や閲覧ができるサイトに飛ぶ。このサイト上で海の家の周辺で撮った写真を使い、コミュニケーションを図ってもらう意図だ。ユーザビリティーをあげるという点でNFCを利用しているが、写真自体はハッシュタグ付きでInstagramに上がる仕組みで、その内容は“アクティブキャラバン”というレノボのPRサイトでも閲覧できる。
写真は自宅のパソコンなどでも見られるため、海に来ていない若者層に海の楽しさを感じてもらえる。また女性向け・男性向けの入り口も用意されているため、女性は男性、男性は女性の写真をみて『楽しそうだな』と感じてもらえるのだという。
また昨年も稼動したYOGA Tablet 2を利用したオーダーシステムについては、画面上の見え方は一緒でも、システムは新規開発とした。松本氏によると「昨年もオーダーシステム自体には問題はなく、成功したと認識している」が、今年は台数が増え、店内はもちろんですが海側にもどんどん端末を出していく関係で、よりいっそうの改良が必要だと考えたのだという。
メーカーとして推奨しているわけではないが、昨年の夏を通してYOGA Tablet 2の故障台数はほぼゼロだったという実績もあり、海辺で積極的に使ってもらっても問題はないだろうと考えているという。
レノボ・ジャパンの松本達彦部長に聞く、レノボ・ハウス狙い
── 由比ガ浜の海の家は昨年に引き続いての取り組みです。
松本 「レノボは現在、若者世代にアプローチする施策を積極的に進めています。由比ガ浜の海の家は昨年も実施し、レノボにとって初の試みでしたが、Twitterのフォロー数とFacebookのファンの数が約2万5000増加するなど、当初の目標よりかなり大きな成果を挙げられました。今年はInstagramにフォーカスを当てながら、ソーシャルを活用したアクティビティを継続していきます」
── どんな楽しみ方をしてほしいですか?
松本 「やはり、夏なのでデジタルの力を使って世の中をもっと楽しんでもらいたい。特に“デジタルネイティブ”。われわれはミレニアムズと呼んでいますが、こうした若者たちの周りにはスマホやタブレットが当たり前のようにあると思います。それをもっと海の家をはじめとしたさまざまな場所で使ってもらいたい。そのための提案をしていきます。
今年も無料のWi-Fiサービスや携帯電話の充電を当然やりますし、新しい試みとして“Foto fwd”の仕組みを使い、Instagramに上げた写真をプリントアウトできるようにしています。見るだけでなく写真として手元に残し、店内の掲示スペースにペタペタと貼ってもらったりとか、いろいろ楽しんでもらおうと考えています」
── マーケティング的にも新しい試みがありそうです。
松本 「渋谷とのコラボレーションですね。昨年レノボは渋谷のハロウィンに参加しましたが、その結果として、渋谷という街自体もレノボに興味を持っていただいたようです。そこで、パルコさんとタッグを組んで共同マーケティングをすることになりました。渋谷PARCOにオープンした“水着アイランド”で水着を購入したお客様に対してパラソルを無料で貸し出すほか、レノボ・ハウスに来ていただいたお客様に対して、ディスカウントチケットを配布するといった試みを入れています」
── 最後にひとことお願いします。
松本 「レノボはデジタルを使ったマーケティングを実践しています。ぜひデジタルを使って海という場所を楽しんでほしいと思います。また海に来ていない人もわれわれのサイトやInstagramを通して、楽しんでください。会期は8月31日まです。よろしくお願いします!」