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高橋暁子の「意外と知らない!? 業界ランキング」 第44回

家庭用ゲームは下降中だがソシャゲーの隆盛で市場全体は過去最高

もはや配信ゲームが8割&国内ハード事情は任天堂圧勝! ゲーム市場早分かり

2015年07月29日 18時00分更新

文● 高橋暁子 編集●ASCII.jp

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意外!? ハードは任天堂圧勝!

 ここからは、具体的なメーカー別シェアを見ていこう。ファミ通調べによると、2014年のゲーム機(ハード)売上は1421.5億円(昨年比91.5%)、ゲームソフト売上は2264億円(昨年比89.3%)、合計3685.5億円(昨年比90.1%)と減少傾向にある。

 2014年度の国内ゲーム機(ハード)の売上台数ランキングは以下の通り。2014年10月に新モデルNewニンテンドー3DSが発売されたニンテンドー3DSシリーズが、他を大きく引き離してトップとなった。2014年に新プラットフォームとして登場したプレイステーション4も好調のようだ。

国内ゲーム機売上台数ランキング(2014年度)
ハード 台数
1 ニンテンドー3DS 315万3045台
2 プレイステーションVita 114万7936台
3 プレイステーション4 92万5570台
4 Wii U 60万4856台
5 プレイステーション3 45万34台
6 Xbox One 4万5958台

ニンテンドー3DSは、3DS LL、Newニンテンドー3DS、Newニンテンドー3DS LLを含む。プレイステーション Vitaは、プレイステーション Vita TVを含む。(ファミ通調べ)


年間ソフト販売本数ランキング(2014年)
タイトル 本数
1 妖怪ウォッチ2 元祖/本家(レベルファイブ) 305万178本
2 ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア(ポケモン) 246万4850本
3 モンスターハンター4G(カプコン) 238万1177本
4 大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS(任天堂) 206万6022本
5 妖怪ウォッチ2 真打(レベルファイブ) 200万7327本
6 妖怪ウォッチ(レベルファイブ) 99万4346本
7 マリオカート8(任天堂) 84万2053本
8 ドラゴンクエストモンスターズ2(スクウェア・エニックス) 74万8139本
9 星のカービィ トリプルデラックス(任天堂) 68万7957本
10 大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U(任天堂) 47万8366本

(ファミ通調べ)

Kingがガンホーを抜く

 最後に、FULLERによるゲームアプリ・パブリッシャーDAU(デイリーアクティブユーザー)ランキング(2015年2月)を見てみよう。それによると、「キャンディークラッシュ」のKingがガンホー・オンライン・エンターテイメントを抜いている。ただし、以下はあくまでDAUのランキングであり、売上高ではないことに注意。

ゲームアプリ・パブリッシャーDAUランキング(2015年2月)
パブリッシャー(代表タイトル)
1 LINE(ディズニーツムツム他)
2 King(キャンディークラッシュ他)
3 ガンホー・オンライン・エンターテイメント(パズル&ドラゴンズ他)
4 mixi(モンスターストライク他)
5 BeeworksGames(おさわり探偵 なめこ栽培キット他)
6 コロプラ(白猫プロジェクト他)
7 Supercell(クラッシュ・オブ・クラン他)
8 セガ(ぷよぷよ!!クエスト他)
9 バンダイナムコ(ONE PIECEトレジャークルーズ他)
10 Hit-Point(ねこあつめ他)

(FULLER調べ)

 オンラインゲーム時代になったが、やはり任天堂の強さが光る。任天堂は時代に合わせ、DeNAと資本提携し、スマホ向けゲームアプリを提供する予定だ。任天堂がどのようなアプリを提供してくるのかに注目していきたい。

著者紹介:高橋暁子

 ITジャーナリスト、コンサルタント。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。小学校教員、編集者を経て現在に至る。最新刊『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎エデュケーション新書)の他、『ソーシャルメディアを武器にするための10カ条』(マイナビ新書)、『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』『図解 一目でわかるITプラットフォーム』(日本実業出版社)、『ネット業界 儲けのカラクリ』(中経出版)など著作多数。http://akiakatsuki.com/ Twitterアカウントは@akiakatsuki

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