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Linuxデスクトップ仮想化、iPad用物理マウス、XenApp旧版サポート期間延長など

シトリックス「Workspace Suite」製品群でさらに機能強化

2015年07月01日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 シトリックス・システムズ・ジャパンは6月30日、「Citrix Workspace Suite」を構成するモバイルワークスペース関連製品群の機能強化を発表した。業務専用モバイルアプリ群の強化、Linuxデスクトップ/業務アプリへの対応、iPad操作用物理マウスの発売、「XenApp 6.5」のサポート期間延長などがある。

 Citrix Workspace Suiteは、デスクトップ仮想化の「XenDesktop」、アプリケーション仮想化の「XenApp」、業務向けにセキュアな専用モバイルアプリ(Worxアプリ)を提供する「XenMobile」、同じく業務向けファイル共有/管理サービスの「ShareFile」で構成されるスイート(関連記事)。今回、すべての製品でアップデートと機能強化が発表された。

Citrix Workspace Suiteの製品構成。なおXenAppはXenDesktopに、ShareFileはXenMobileに、それぞれ含まれる関係にある

Linuxデスクトップ/アプリにも対応、XenApp/XenDesktop最新版

 XenDesktop/XenApp 7.6では、機能追加パッケージ(Feature Pack 2)がリリースされている。

XenDesktop/XenAppでは、今年3月にFeature Pack 1がリリースされたばかり。今回さらに新機能が追加された

 まず、XenDesktop/XenAppのクライアントである「Citrix Receiver」のアップデートにより、XenMobileのクライアント「Worx Home」も統合され、「ユーザーのワークスペースへの共通の入口」として機能するようになった。また、従業員向けのアプリカタログを提供する「StoreFront 3.0」では、デザインのカスタマイズ可能領域がより拡大した。

StoreFront新版のログオン画面(左)およびアプリストア画面。このように“iTunes Storeライク”なデザインも用意されている

 また、昨年買収したFramehawkの画面転送技術を統合することで、遅延やパケットロスの大きいモバイルネットワーク環境下におけるパフォーマンスを向上した。従来からのHDX/ICAプロトコルとFramehawkを、環境に応じて柔軟に切り替えて利用することができる。

 Linux(Red HatおよびSUSE)のデスクトップ/業務アプリケーションの仮想化にも対応した。従来のWindowsデスクトップ/アプリの配信と同じ仕組みで、リモートからLinuxデスクトップ/アプリを利用できる。

 さらに、これまでユーザーからの要望が大きかったというXenDesktop/XenApp対応のiPad用物理マウス「Citrix X1 Mouse」も発売した。Bluetooth対応のワイヤレスマウスで、iPad用キーボードと合わせて利用することで仮想デスクトップ/仮想アプリのノートPCライクな操作感を実現する。

iPad用の「X1 Mouse」。XenDesktop/XenAppの操作に対応(他のアプリ操作には対応していない)

XenApp 6.5のサポート期間を2017年末まで延長、乗り換えも促進

 なお、いまだ顧客数の多い旧版のXenApp 6.5についても強化施策を発表している。

 まず、サポート期間を1年間以上延長する。延長後のサポート期間は、メンテナンス終了が2017年12月31日、製品ライフ終了が2018年6月30日、有償延長サポート終了が2020年1月14日となる。

 また、XenApp 6.5向けのFeature Pack 3がリリースされた。これにより、XenApp 7.6と同等の機能が利用できるようになる。

XenApp 6.5のFeature Pack 3により追加される機能群

 なお、このFeature Pack 3と最新のStoreFrontにより、XenApp 6.5とXenApp 7.6の並行稼働と統合利用が可能になる。これにより、引き続き古いバージョンのXenApp環境を利用しながら、シームレスに新しいバージョンへの環境移行を進めることができるとしている。

XenApp 6.5でも最新機能を利用できるようにするとともに、7.6との並行稼働を可能にし、移行サービスなどを通じてアーキテクチャの異なる新バージョンへの移行を促す

XenMobile/ShareFileでは新アプリの追加と機能強化

 XenMobileでは、Worxアプリが2つ追加されたほか、既存のWorxアプリにも機能強化がなされた。またShareFileでは、よりセキュリティ要件の高い環境向けのアクセス制限手段が追加されている。

 新しい「WorxTasks」は、デスクトップの「Microsoft Outlook」と連携(同期)するタスク管理アプリ。また、XenMobileのセキュアコンテナ内で動作し安全にSalesforceを利用できる「Citrix for Salesforce」アプリもリリースされている。

 既存アプリでは、WorxMailでZIP添付ファイルの展開や閲覧に、WorxNotesでデスクトップ環境(PCブラウザ)からの閲覧や編集に、それぞれ新たに対応している。

ShareFileアプリでは、PowerPointのスライドショー機能が追加された。iOSやAndroidのモバイルデバイス単独でプレゼンテーションが可能。AirPlayやChromecastにも対応

 またShareFileでは、セキュリティ要件の厳しい金融機関などにおいて「社内からのみアクセス可能にする」構成が可能になった。企業の管理下にあるデバイスでも、社外からのShareFileへのアクセスを禁止することができる。

ShareFileで社内からのアクセスのみ可能にすることができるようになった(ShareFile Restricted StorageZones)

「社員にリスクを負わせない」安全なワークスペースの提供を

シトリックス・システムズ・ジャパン マーケティング本部 本部長の高沢冬樹氏

 シトリックス マーケティング本部長の高沢氏は、「シトリックスが『モバイルワークスペース』という言葉を使い始めてから、1年以上が経過した」と語り、どんなデバイス/場所/ネットワーク/クラウド(プラットフォーム)でも同じように、かつ安全に仕事ができるIT環境を実現するのが、このコンセプトであると説明した。

 特に、安全なワークスペースの提供においては「社員にリスクを負わせずに済むような、リスクを担保する仕組み」が肝要だと指摘。キリンのXenApp/XenDesktop導入事例(関連記事)を例に挙げながら、企業側でリスク担保する仕組みを用意することが必要だと語った。

訂正とお詫び:文中の製品名に一部誤記がありましたので修正しました。(2015年7月1日)

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