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酒類メーカーならではの悩み?もアプリ/デスクトップ仮想化で解消

キリン、1万4000台のPCをXenApp+XenDesktopで仮想化

2015年03月02日 09時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 総合酒類/飲料事業を展開するキリングループが、セキュリティ強化とユーザー利便性向上を目的として「Citrix XenApp」「同 XenDesktop」を導入し、グループ全体で使われる約1万4000台のPCをシンクライアント化した。2014年9月に全社カットオーバーを完了している。

 シトリックス・システムズ・ジャパンが今月、導入事例として発表した。導入プロジェクトは2012年11月からスタートし、キリングループの情報システム会社であるキリンビジネスシステムとNTTデータが導入/移行作業を担当した。

キリングループが導入したアプリ/デスクトップ仮想化環境

 キリンビール、メルシャン、キリンビバレッジなど、国内キリングループ全体では約1万4000台のPCを利用している。しかし、ハードウェア/ソフトウェアの老朽化が進み、PCの起動/終了には時間がかかるようになっていた。さらに、これまで利用してきたWindows XPやOffice 2003のサポート終了という事情もあり、同グループではPC環境の刷新を決断した。

 同グループではPCの社外持ち出しを許可しているが、PCの紛失や盗難、情報漏洩事故の発生を防ぐため、飲酒する場合はPCの持ち出しを禁止していた。そのため、飲酒機会の増える取引先への訪問時にはPCを保管するためにいったん帰社しなければならないなど、非効率な利用環境となっていた。さらに、更新プログラムの適用などをエンドユーザーに実施させており、その負担を減らすことも課題となっていた。

 上記の理由から、キリングループでは複数の仮想化ソリューションの比較検討を実施。社内システムの都合上、Windows XPやOffice 2003、旧バージョンのInternet Explorerが使えることが必須だったこともあり、アプリケーションの互換性を維持できるXenAppとXenDesktopを採用することになった。

 大規模な仮想化システム構築であるため、シトリックスのコンサルティングサービスも導入し、ユーザーのPC利用状況について事前に綿密な調査を実施。パフォーマンス不足などが起きないような設計とパラメーター調整を施した。

 仮想デスクトップ/シンクライアントは2014年4月に本社、6月に工場/物流部門、そして9月に営業拠点へと順次展開され、全社ぶん約1万4000台のカットオーバーが完了した。その後も順調に稼働しており、エンドユーザーから「起動/終了が速くなった」などの声が寄せられているという。また、OSのアップデートなどの作業を管理者が一括でできるようになったほか、営業担当者も安心してノートPCを持ち出せるようになり、利便性や生産性が大幅に向上したという。

 キリングループでは今後、ユーザー部門も巻き込みながら、スマートデバイスなども活用したさらなるワークスタイル変革を進めていく予定だとしている。

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