新GPUの魅力は、上位モデルの5K出力正式サポートにあり!?
次に、「CINEBENCH R15」も実行してみたところ、次のような結果になった。前モデルの場合、OpenGLのスコアは55前後なので1割程度は性能がアップしているといえそうだ。
CINEBENCH R15によるベンチマーク | ||||
---|---|---|---|---|
機種 | CPU | グラフィックス | OpenGL | CPU |
15インチMacBook Pro Retina(Mid 2015) | Intel Core i7-4870HQ | AMD Radeon R9 M370X | 62.35fps | 559cb |
新モデルの上位機種は、アップルのノートとしては初めて5Kの外付けディスプレイを正式にサポートしており、Dell UP2715Kなどの5Kディスプレイでは5120×2880ピクセル、60Hzでの表示が可能だ(ただし、フル解像度で表示するにはDisplayPort ケーブル2本を使用する必要がある)。高解像度ディスプレイを使いたいユーザーには、今回のアップデートは大きな魅力ではないだろうか。
読み書き速度が驚異的に向上したフラッシュストレージ
CPUやグラフィックスが前モデルから変化がないか小規模なアップデートにとどまっているのに対して、大幅に性能が向上しているのがストレージだ。前モデルもPCIeベースのフラッシュストレージを搭載していたが、本機は接続方式がPCI Express 3.0 x4となり、より高速な書き込み、読み込みが可能になっている。そこで、「Blackmagic Disk Speed Test」でストレージの性能を計測してみた。結果は、下図の通り驚異的なものとなった。
RAIDではない単一のストレージを搭載したノートとしては間違いなく最高峰で、これまで見たことのないスピードが出ている。実際、OSの立ち上がりやアプリの起動、各種ファイル操作なども体感できるほど速く、これに慣れてしまうと従来モデルのフラッシュストレージでもかったるく感じるほど。大容量データを扱うユーザーはもちろん、一般的なユーザーでもその恩恵に与れるにちがいない。