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最新端末を丸裸! スマートフォン定点観測 第130回

MVNO向けのAQUOS、VAIO、Xperia 日本ブランドスマホの速度テスト

2015年06月03日 16時00分更新

文● 小林 誠 編集● ASCII.jp

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通信速度は全体的にイマイチ
Xperiaが10Mbpsを超えたものの……

 通信速度のチェックでは、横浜駅前、東京駅ホーム、浦安駅前の3駅で上下の速度を各3回計測し、最速値と平均値を求めた。測定日は5月下旬の平日15~17時。計測には速度測定サイトの「BNRスピードテスト」の画像読込み版を使用。

 なお冒頭で述べたとおり、AQUOS SH-M01には楽天モバイルのSIM、VAIO Phoneには日本通信のSIM、Xperia J1 CompactにはソネットのSIMをそれぞれ挿してテストを行っている。エリアについては、3機種とも4G(LTE)のアンテナ表示が1~4本とやや不安定な状態が続いた。

  AQUOS SH-M01
(楽天モバイル)
VAIO Phone
(日本通信)
Xperia J1 Compact
(ソネット)
横浜駅
(下り/上り)
4.78Mbps/
3.75Mbps
6.89Mbps/
4.07Mbps
11.59Mbps
4.70Mbps
東京駅
(下り/上り)
6.91Mbps/
2.53Mbps
7.80Mbps/
8.37Mbps
11.48Mbps
5.40Mbps
浦安駅
(下り/上り)
8.25Mbps
2.23Mbps
1.51Mbps/
1.85Mbps
6.39Mbps/
0.29Mbps
全計測の平均
(下り/上り)
5.66Mbps/
2.66Mbps
3.40Mbps/
3.66Mbps
9.27Mbps
2.84Mbps

 10Mbpsを超えたのはXperia J1 CompactとソネットのSIMの組み合わせ。全体の平均でも下り9Mbps台だ。ただし浦安駅では上りの最速が0.29Mbpsと厳しいときもある。

 AQUOSは浦安駅で、VAIO Phoneは上りの通信速度で勝利している部分もあるが、全体的にLTEにしては寂しい結果。基本的にはMVNOのSIMということもあり、キャリアのSIMほどの数字にはならない。

通信速度のわりにブラウザーの表示時間は早い

 では同じ3駅でウェブサイトを開くとどれくらいの時間が必要なのか。ASCII.jpのPC版サイトを開く時間を計測してみた。日時、場所は通信速度の3駅と同じ。アプリにはChromeを使い、各機種1つの駅で3回時間を計測した。計測にはストップウォッチを使っている。なお、Chromeは毎回キャッシュを削除している。

  AQUOS SH-M01
(楽天モバイル)
VAIO Phone
(日本通信)
Xperia J1 Compact
(ソネット)
横浜駅 4秒67 6秒28 5秒60
東京駅 4秒50 5秒66 5秒45
浦安駅 4秒77 5秒45 5秒61
全計測の平均 5秒44 6秒28 5秒78

 通信速度が遅いのだから、さぞや時間がかかるだろうと思ったのだが、けっしてそんなことはなく、最速はAQUOSの4秒50。平均タイムでも1位だ。

 Xperia J1 Compactも平均タイムではAQUOSに迫っており、VAIO Phoneも1秒ほどの差。これまでの本連載で実測値が高い機種とくらべても、ブラウザーの表示時間ではほぼ同等。平日の午後ということもあり、MVNOのSIMでもスマホで使うぶんには十分な通信速度が出ていると言える。


MVNO向けのスマホも高性能!
サクサクの機種はAQUOSに決まり!

 今回の勝利機種は文句なしにAQUOS SH-M01だ。スクロール、文字入力、起動時間、ブラウザーの表示時間で最速値を出している。通信速度こそイマイチだったが、サクサク使うという意味では最新機種にまったく劣らない。

 とはいえ、VAIO Phone、Xperia J1 Compactも僅差の結果が多く、本体価格が5万円を超えるスマホになると、MVNO向けとはいえ高性能でストレスなく使えることがよく分かる。

 次回はカメラ勝負。3機種ともカメラをアピールしているので、格安スマホと違った美しい写真を期待したいところ。引き続き"サクサク"撮れるのかも注目だ。


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