このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

業界が期待したOS移行に伴う“サーバー特需”は生まれず

Windows Server 2003移行の遅れ、JEITAの企業調査で顕在化

2015年05月30日 09時00分更新

文● 大河原克行 編集● 大塚/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

業界の期待を裏切り“サーバー特需”はなし

 同協会が実施している2014年度のサーバー、ワークステーションの国内出荷統計と組み合わせて分析した結果、Windows Server 2003のサポート終了が、IAサーバーの出荷増にはつながっていないことも明らかになった。

 JEITAによると、2014年度のIAサーバーの国内出荷台数は前年比9%減の30万8680台、出荷金額は前年並みの2118億1800万円であった。台数では前年割れになっているのだ。

 これは業界の予想を裏切る結果になったといえる。JEITAでも、「期待はずれの実績」であることを認める。

 これには大きな理由がある。前述したとおり、仮想化やサーバー統合の取り組みが予想以上に進展しており、これがWindows Server 2003からの移行においても影響したのだ。

 同協会の調査によると、Windowsを搭載したIAサーバーの場合、23%が仮想化用途で利用されており、物理サーバー1台あたりの仮想OS数(仮想サーバー台数)は「8.2台」。前年調査の「4台」に比べて大幅に増加している。

仮想化サーバーの割合。Windows搭載IAサーバーの場合、保有する23%が仮想化サーバーとして利用されている

 また、Windows Server 2003から単純リプレース(より新しいWindows Server環境への移行)を行う企業は80%を占めたが、そのうち約6割が「仮想化あり」と回答している。つまり、Windows Server 2003からの移行が一定数生じても、それが直接、サーバー購入台数の増加にはつながってはいないと見ている。

 なお今回の調査では、「OCP(Open Compute Project)」についての認知度も集計している。「OCPを知っている」企業は46%に達したが、「注目している」企業は5%に留まった。ただし、大規模企業や通信・キャリア系企業では、「注目している」割合は1割程度と高いという。

 今回発表された調査結果は、「ITユーザートレンド 2014/ビッグデータ・クラウド取り組み動向調査」としてまとめられ、同協会から発行されている。

■関連サイト

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    ITトピック

    実用化が楽しみすぎるスマート技術たち 「長距離ワイヤレス給電」から「室内向け太陽電池」「超音波センサー」まで

  2. 2位

    sponsored

    AIインフラ市場“一強体制”を崩せるか AMDが「Helios」で体現するオープン戦略とフィジカルAIのラストマイル

  3. 3位

    ITトピック

    IT技術者の約半数が「AIの進化で転職を意識」/これから起きるのは「SaaSの死ではなく変容」/バックアップ市場は堅調に成長、ほか

  4. 4位

    デジタル

    kintone MCP Server とは?現在提供されている3つの選択肢をフラットに比較

  5. 5位

    デジタル

    買い切り型クラウド「pCloud」がDX総合EXPOへ CEO来日で日本展開を加速

  6. 6位

    データセンター

    IOWNによるGPU分散インフラ「GPU over APN」実証環境を開放 NTTドコビジが全国8拠点をつなぎ提供

  7. 7位

    sponsored

    「IT機器が高すぎる」「熟練メンバー不在で分からない」… 情シスさんの“現場の悩み”をエンジニア3人に聞いてみた

  8. 8位

    ITトピック

    6.4万人の熱狂をAIが導く FIFA W杯全スタジアム「デジタルツイン」化が変えた観戦体験

  9. 9位

    Team Leaders

    AIエージェントが顧客対応から“恋愛相談”まで マッチングアプリwithのCSを変えたチャネルトーク

  10. 10位

    クラウド

    顧客企業のビジネスを動かす「基幹系AI」を実現する 日本オラクルの2027年度戦略

集計期間:
2026年07月12日~2026年07月18日
  • 角川アスキー総合研究所