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庫内の温度を自動で制御

蒸気で焼きたてを再現する究極のトースター、バルミューダ

2015年05月27日 19時17分更新

文● ナカムラ/ASCII.jp

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 バルミューダは5月27日、スチームテクノロジー搭載のトースター「BALMUDA The Toaster」を発表した。価格は2万4732円で、同日よりバルミューダオンラインストアにて先行予約受付を開始し、出荷は6月中旬を予定している。カラーはブラックとホワイトの2種類。

バルミューダ 代表取締役社長 寺尾 玄氏。自身がスペインで食べた焼きたてパンの味が忘れらず、BALMUDA The Toasterの着想を得たという。

3つの温度帯をコントロールしてパンを焼き上げる機能を搭載。

 独自のスチームテクノロジーと温度制御によってトーストがおいしく焼けるという。付属の小さなコップで小さじ1杯分の水を本体上部の注水部に注いでおくと、庫内にスチームが充満し、パンの表面が薄い水分の膜で覆われる。水分は気体よりも早く加熱されるため、パンの表面だけが軽く焼け、パンの内部に水分が閉じ込められる。次に内部をしっかりと温めて、最後にしっかりと焼き上げる。普通の角型食パンなら、常温状態のものは2.5~3.5分、冷凍なら3.5~4.5分で焼きあがる。

 BALMUDA The Toasterは3つの温度帯をコントロールしてパンを焼き上げる。ひとつはデンプンをα化してパンのやわらかさと風味をよみがえらせる60度前後の温度、もうひとつは表面がきつね色になる程度に軽く焼ける160度前後の温度、そして焦げ付きが始まる220度の温度帯だ。これらを制御することで、最高の状態のトーストを再現するという。

 普通の食パンと上に具材が乗っている食パンでは熱の通り方や適切な温度が違うため、「トースト」「チーズトースト」「フランスパン」「クロワッサン」「クラシック(300W/600W/1300W)」の5つのモードが用意されている。

チーズトースト。パンの焼き加減とチーズの溶け方がちょうどよく、ベストの状態だ。

家のトースターで焼くとただ硬くなるだけだったフランスパンも、ふっくらと焼きあがる。

クロワッサンも試食。パリパリと香ばしく、バターの風味が強い焼きたての味になっていて非常においしい。

 BALMUDA The Toasterで焼いたパンを試食してみた。まず、チーズトーストを試食。自宅のトースターでチーズトーストを作ると、チーズとパンに熱が通るタイミングが違うので、チーズがいい感じに溶けるまで加熱するとパンが焦げたりと、なかなか難しい。BALMUDA The Toasterで焼いたチーズトーストは、チーズが少し焦げ、パンの表面がカリカリのベストな状態。

 次にバゲットを試食した。自宅のトースターでバゲットをトーストすると、内部に熱が通る頃にはカチカチになっていることが多い。BALMUDA The Toasterで焼いたバゲットは外はパリっと、内部も水分を含みフカフカ。

 簡単なトースターなら2000円程度で買えてしまうので、2万円超えという価格は手が出難いだろう。しかし、毎日焼きたてのようなパンが食べられることを考えるとその価値はあるかもしれない。毎日食べるものだからこそ、少しでもクオリティを上げたいという、パンへの並々ならぬこだわりを感じる製品だ。

初出時、寺尾氏のお名前に間違いがございましたので、訂正しお詫びいたします。(2015年05月28日)

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