Q:「ZenFone 2」って「ZenFone 5」の前モデルでしょ?
A:ナンバーは若いけど、れっきとした最新モデル!
「ZenFone 2」と「ZenFone 5」とでは、「ZenFone 2」のほうが最新機種だ。多くの方は正しく把握していると思うが、なかには勘違いしている方もいるかもしれないので、改めてこの場を借りて説明しておこう。「ZenFone 2」は、2015年4月20日に発表されたばかりの最新モデルで、「ZenFone 5」は2014年10月に発表された前モデルだ。スペックについても新しい「ZenFone 2」のほうが「ZenFone 5」を大きく上回っている。
「ZenFone 2」の最大の特徴は、最大4GBのメモリー容量にCPUとしてインテルの64bit版SoCであるAtom Z3580(2.33GHz)/Z3560(1.83GHz)を搭載している点だ。メーカーであるASUSからはパーツ構成の異なる複数のモデルが発表されており、「楽天モバイル」ではAtom Z3560を搭載した「32GBモデル/メインメモリ2GB」タイプと、Atom Z3580搭載の「32GBモデル/メインメモリ4GB」タイプの2種類が用意されている。特に後者の上位モデルは世界初の4GBメモリー搭載モデルとなっており、高い性能を期待できる。
IPS液晶ディスプレーのサイズは5.5型で、解像度はフルHD(1920×1080ドット)だ。画面占有率72%、ベゼル幅約3.3㎜と鮮やかな大画面が印象的なデザインとなっている。ちなみに「ZenFone 5」は液晶ディスプレーのサイズが5型で解像度は1280×720ドット。画面サイズが大きくなっているぶん本体サイズもやや大きくなっているが、映像の精細さは格段に向上している。
本体サイズは約幅152.5×奥行き77.2×高さ3.9〜10.9mmで、重量は約170gだ。最薄部約3.9mm/最厚部約10.9mmと、背面のゆるやかなカーブが手になじむ作りになっているため、実際に手にしてみるとしっくりくる。ボディ素材は樹脂製で、表面に施されたヘアライン加工によって高級感のある仕上がりになっている。
microSDカードスロットやSIMカードスロットは、背面カバーを外してセットする内蔵タイプだ。また、「ZenFone 2」は2枚のSIMカードを同時にセットできる「デュアルSIM」仕様となっている。片方のSIMスロットは2G通信専用で、3G/4G(LTE)通信のみの日本国内では残念ながら利用できない。海外では2G(GSM)通信が使われている国もあるので、海外旅行や出張の際に現地のSIMカードを調達して利用するのに向いている。
カメラ機能はフロント側が500万画素で、リア側は1300万画素だ。撮影した写真は非常に精細で色合いも十分。カメラアプリも機能豊富で、さまざまなユニークな写真を撮影できる点がうれしい。
ベンチマークで実際の性能を計測してみたところ、どのアプリでも非常に高い結果となった。試用機は4GBメモリーを搭載しているだけあって、現行モデルの中では最高クラスの性能だ。これだけのパワーがあれば、重めのアプリを複数利用してもサクサクと快適に利用できるだろう。
記事執筆にあたって、短時間ながら「ZenFone 2」を使ってみたが、使い勝手と性能のどちらもかなり優秀で、全体的な完成度は非常に高い印象。「楽天モバイル」なら月額2000円程度で利用できるわけだが、にわかには格安スマホとは信じられないほどのスグレモノだ。