米では電子書籍購入者の50%が専用端末を所有
じつはKoboとKindleは拮抗していた!? 電子書籍ストアシェア
2015年05月18日 09時00分更新
『そういえば、あの業界のシェアは結局どこが一番多いんだっけ……?』
そんな疑問を抱いたことがあるすべてのビジネスマンに捧ぐ連載。仕事でも利用できる業界ランキングや業界地図を私、高橋暁子が手っ取り早く紹介します。<連載目次>
電子書籍ストアを使っていますか?
皆さんは電子書籍を利用しているだろうか。Amazon Kindleストアの2014年出版社別売り上げランキングで、和書出版社別年間売上げランキングと共にKADOKAWAが1位を独占して話題となった。
また、電子書籍利用者にとって便利なサービス、たとえばhontoからネット経由で購入したり、hontoのポイントサービスを導入している提携リアル書店においてhontoカードを提示して書籍を購入した場合、同一タイトルの電子書籍を半額で購入できるサービス「読割50」などもスタートしている。
カルチュア・コンビニエンス・クラブの電子書籍ストア「TSUTAYA.com eBooks」が終了する一方で、ヨドバシカメラやヤマダ電機が電子書籍ストアに乗り出すなど、電子書籍ストアは混戦状態となっている。
電子書籍の利用率はどうなっているのだろうか。日米の電子書籍ストアシェアを見ていこう。
KoboとKindleがほぼ同率
ICT総研の2014年度電子書籍コンテンツ市場動向に関する調査結果(2014年10月)によると、国内のインターネットユーザーに電子書籍ストアの利用の有無を尋ねたところ、「過去1年以内に電子書籍ストアを利用したことがある」とした回答者は23.3%だった。これは無料コンテンツのみの利用も含めた数値であり、インターネットユーザーの4分の1ということはまだまだ途上であることが分かる。
具体的な電子書籍ストアの利用率は、楽天Kobo電子書籍ストアが6.6%、Kindleストアが6.5%とほぼ同率となった。続いてhonto(3.7%)、iBookstore(3.4%)、ReaderStore(3.4%)、LINEマンガ(2.9%)、GooglePlayブックス(2.8%)などとなった。前回の調査時と比べると、楽天Kobo電子書籍ストア、hontoの伸びが目立つ。
じつは2013年にはKindleに続いてKoboもiOS、Android向けアプリを投入済。スマホやタブレット端末を持っていれば購入した書籍が読めるようになっている。どのストアでも割引セールやクーポン、ポイントなどのサービスがあり、利用が促進した背景にはお得で快適に読書が楽しめるようになったこともあるかもしれない。
電子書籍ストアの利用率 | ||
---|---|---|
名称 | シェア | |
1 | 楽天Kobo電子書籍ストア | 6.6% |
2 | Kindleストア | 6.5% |
2 | その他 | 6.5% |
4 | honto | 3.7% |
5 | iBookstore | 3.4% |
6 | ReaderStore | 3.4% |
7 | LINEマンガ | 2.9% |
8 | GooglePlayブックス | 2.8% |
9 | eBookJapan | 2.6% |
10 | BookLive! | 2.4% |
11 | BOOK☆WALKER | 1.8% |
2014年度 電子書籍コンテンツ市場動向調査(ICT総研調べ)より抜粋
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