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スキルはなくても大丈夫!? カンタン多灯撮影 Di700Aの狙い

2015年04月08日 18時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax)、写真● 憬-Kay-、
モデル● 姫乃たま、編集● 貝塚/ASCII.jp

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取材中にニコン版のテスト機が届いたので、早速チェックをはじめる下田氏

電波式にした理由はどこに?

—— 光学式ではなく、電波式にした理由はあるのでしょうか。

下田「まずペアリングさせてしまえばあとは設定不要なところと、日中だと赤外線やストロボシンクロでは失敗することもあります。また有線でも限界がありますよね。環境光や遮蔽物が邪魔をしているって気がつく人のほうが少ないだろうと。あとは、1灯をオフカメラしたいのに、赤外線・ストロボシンクロするために、もう1灯必要というのも、ハードルが高く感じてしまうんじゃないかと思いました」

写真のようにバンクに組み込んだ場合、光学方式では発光しにくくなるが、無線の場合はその心配がない

屋外の場合でも環境の影響を受けにくいため、自由度が高くなる

2.4GHz帯などの無線方式以外の場合、写真のように片方だけ光らないことが割とある。憬-Kay-先生が「Di700Aほしい……」と真剣につぶやく姿が印象的だった

國頭「昔から電波式の案はあったんです。メーカー純正は光学式が入っているので、汎用性を取るのか、電波式にするかという迷いがあって。あと電波式を出しているのは、キヤノンしかなかった。互換機を出す環境がなかった点が大きいです。中途半端はダメだと考えている間に、だいぶ時間が経ちましたが。今回はNissin Air Systemを作って出したわけですね」

—— Nissin Air Systemは2.4GHz帯とのことですが、混信することはないのでしょうか。

下田「いまも弊社内はけっこう無線LANが飛びまくっているんですが、エラーはでていません。もっと大きなイベントだとさすがにダメかもしれないですが、そんな場所でオフカメラをするのは現実的ではないので、割り切っています」

—— ペアリングできる個数は決まっているんですか?

下田「ペアリングできる個数は、理論上は無限にできるらしいのですが、現実的でないので21台までとしてあります。A〜Cグループごとの数に制限はないので、Aグループは5台、Bグループも5台、Cグループは11台ということもできます。また無線の到達距離は約30mなので、手元で設定を変更しながら、こうしたい、ああしたいと楽しめると思います。テストではもっと飛ぶこともありましたが、基本的には見通しで30m以内と思ってください」

最小構成は写真の通りだが、21台までシンクロさせることが可能だ

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