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全天球撮影をしてVRコンテンツ製作に挑戦 第3回

全天球映像を動画に変換するのに必要なマシンスペックを検証

2015年03月19日 12時00分更新

文● 伊藤 真広 編集●北村/ASCII.jp

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ビデオカードは必須!
だがハイスペックは必要ない

 早速、処理時間を計測すると、内蔵グラフィック機能のIntel HD Graphics 4600は、1時間47分16秒となり、1秒あたりに処理できるフレーム数は2.76fpsとなった。

Intel HD Graphics 4600での処理時間は1時間47分16秒となった

 次にGeForce GTX 960で計測したところ、32分53秒の9.02fpsという結果になり、1秒あたりに処されるフレーム数は、内蔵グラフィックと比べて3倍以上となり、書き出しにかかった時間も1/3以下となった。

GeForce GTX 960の結果は、32分53秒とIntel HD Graphics 4600の1/3程度まで短縮された

 最後にGeForce GTX 980での書き出しの結果は、30分53秒と時間にして2分、1秒あたりのフレーム数については9.60fpsと、0.58fpsしか違わない結果になった。

期待のGeForce GTX 980は、30分53秒とGeForce GTX 960とわずか2分しか差がない結果となった

合成と書き出しにかかる時間 ←fast

1秒あたりに処理できるフレーム数 better→

 今回の動画は10分間と短時間だったため、差は2分しか出ない結果となったが、動画の撮影時間が伸びることで、その差は広がっていくはずなので、長時間の全天球動画の作成ではビデオカードの性能がさらに影響してくるだろう。

 GeForce GTX 980の販売価格が9万円前後なのに対し、GeForce GTX 960は3万円前後。コストパフォーマンスはGeForce GTX 960が最も優れているので、全天球動画の制作をメインに考える人は、GeForce GTX 960搭載のビデオカードがオススメといえる。

Oculus Rift DK2を思いっきり楽しむなら
マウスコンピューターのBTO PC

 VRコンテンツを本格的に楽しむなら、マウスコンピューターの「OcuFes監修モデル」がオススメだ。

 「OcuFes」とは、日本国内におけるOculus Riftの普及、パーソナルVRという新しい文化を支える開発者団体のこと。そのOcuFes監修のもと、Oculus Rift DK2を快適かつ安心に楽しめるパソコンを実現したのがこの「OcuFes監修モデル」だ。

VRクリエイターの使用するマウスコンピューターのBTO PC「OcuFes監修モデル」。なお、Oculus Riftは同梱されていない

 今回の特集では実写映像を使ったリアルなVR動画を制作したが、実写ではなく3DCGによる本格的なVRゲームなどのコンテンツを楽しむなら、それなりのマシンスペックが要求される。

 すべてのモデルでBTOによるカスタマイズが可能で、目的にあったPCをオーダーできるため、Oculus Riftを存分に楽しみたいなら、チェックしておきたい。

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