タフネススマホの「GALAXY S5 ACTIVE」、Firefoxスマホの「Fx0」、グーグル端末「Nexus 6」……これらを持っている人がいたら「おっ!」と思うのではないだろうか。無難とは無縁。実際に購入するまでには至ってなくても、使ってみたいという人は多いはず。果たして、その実力は?
日本向け機能への対応で
GALAXY S5 ACTIVEがリード
今回から4回にわたって、ドコモ「GALAXY S5 ACTIVE SC-02G」、au「Fx0 LGL25」、ワイモバイル「Nexus 6」を比較していく。いつものように簡単な紹介から。
●ドコモ「GALAXY S5 ACTIVE SC-02G」
GALAXYシリーズのタフネスモデル。米国国防総省のMIL規格に準拠した、防水、防塵、耐衝撃、湿気、氷、熱衝撃、高温、低温、日射、塩水、乾燥などの各種試験にクリア。GALAXY S5譲りのハイスペックと頑丈さが魅力。
●au「Fx0 LGL25」
オープンなプラットフォーム「Firefox OS」を採用したことで話題の1台。開発者/デザイナー向けの情報が公開されているため、今後の展開にも期待が持てる。デザインはMEDIA SKINやX-RAYを手がけた吉岡徳仁氏により、パーツが見える透明の外観となっている。
●グーグル/ワイモバイル「Nexus 6」
Android 5.0を搭載したグーグルの6型スマホ。高いスペックに加え、ネットワーク面ではTD-LTE(AXGP)にも対応している。執筆時点ではGoogle Play版は在庫切れとなっているため、ワイモバイルからのほうが買いやすい(契約とセットになるが)。ちなみにワイモバイルから販売されている端末もGoogle Play版と中身は同じで、SIMフリーだ。
まずは主なスペックから見ていこう。
GALAXY S5 ACTIVE SC-02G |
Fx0 LGL25 |
Nexus 6 | |
---|---|---|---|
メーカー | サムスン電子 | LG Electronics | モトローラ・モビリティ |
本体サイズ | 約74×145×9.2mm | 約70×139×10.5mm | 約83×159×10mm |
重量 | 約171g | 約148g | 約184g |
画面サイズ | 5.1型 | 4.7型 | 6型 |
画面解像度 | 1080×1920ドット | 720×1280ドット | 1440×2560ドット |
OS | Android 4.4.2 | Firefox OS 2.0 | Android 5.0.1 |
CPU | クアッドコア 2.5GHz | クアッドコア 1.2GHz | クアッドコア 2.7GHz |
ROM/RAM | 16GB/2GB | 16GB/1.5GB | 32 or 64GB/3GB |
メモリーカード | microSDXC(128GB) | microSDXC(64GB) | × |
下り最大通信速度 | 150Mbps | 150Mbps | 110Mbps(ワイモバイル利用時) |
LTE対応周波数 |
2GHz/1.7GHz /1.5GHz/800MHz |
2GHz/800MHz |
2.5GHz(AXGP) /2GHz/1.7GHz /900MHz(ワイモバイル利用時) |
キャリアアグリゲーション | × | × | ×(ワイモバイル利用時) |
VoLTE | ○ | × | × |
連続通話時間 | 1020分(LTE) | 1010分(3G) | 1200分(3G) |
無線LAN | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 |
テザリング | ○ | ○ | ○ |
カメラ画素数 |
1600万画素CMOS (裏面照射型) |
800万画素CMOS |
1300万画素CMOS (裏面照射型) |
インカメラ |
210万画素CMOS (裏面照射型) |
210万画素CMOS | 200万画素CMOS |
防水/防塵 | ○/○ | ×/× | ×/× |
ワンセグ連続視聴 | 10時間 | × | × |
フルセグ連続視聴 | × | × | × |
FeliCa | ○ | × | × |
赤外線通信 | × | × | × |
NFC | ○ | ○ | ○ |
Bluetooth | 4.0 | 3.0 | 4.1 |
MHL(HDMI) | ○ | × | × |
Miracast | ○ | × | ○ |
SIM形状 | microSIM | microSIM | nanoSIM |
バッテリー容量 | 2800mAh | 2370mAh | 3220mAh |
Qi | × | × | ○ |
カラバリ | CamoGreen、TitaniumGray | GOLD | ダークブルー、クラウドホワイト |
サイズが大きく、重いのはNexus 6。タフネス仕様のGALAXY S5 ACTIVEもバンパーがあるのでゴツく見えるが、画面サイズは5.1型と抑えめで3機種中最薄だ。しかし、最もコンパクトなのはFx0である。
一方ディスプレーでは6型WQHD解像度のNexus 6がハイスペック。GALAXY S5 ACTIVEはフルHD、Fx0は4.7型のHDディスプレー。CPU、メモリーもNexus 6がトップ。Fx0は1.2GHz動作の4コアCPU、メモリーも1.5GBとAndroidなら旧機種のスペックだが、OSの違いで操作性をカバーできるかどうかに注目である。
通信関連ではGALAXY S5 ACTIVEがVoLTEに対応。Fx0はLTE対応ではあるものの、au端末の分、対応周波数帯が少なめ。Nexus 6は前述のとおり、TD-LTE(AXGP)に対応するほか、海外で使われている主要な周波数にも対応している。
カメラではGALAXY S5 ACTIVEのみリア/インともに裏面照射型センサー。画素数も上だが、実際に撮ってみるとどう違うか? 日本向け機能でもGALAXY S5 ACTIVEが有利だ。
Fx0はNFCを使った通信は可能だがおサイフケータイは不可。他の機能も×が並ぶ。Nexus 6も同様だが、こちらはMiracastに対応。またNexus 6はバッテリー容量が大きく、非接触充電のQi対応でもある。
スペックだけを見ればGALAXY S5 ACTIVEが有利。Nexus 6が続き、Fx0はまだ一般ユーザー向けというより、開発者向けという印象が強い。

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