夕方のオフィス街は速度低下もmineoが健闘!
夕方、都内オフィス街の窓際の席で測定。帰宅する人とビジネス利用のトラフィックが入り混じっているのか、それとも秋葉原に比べてキャパシティに違いがあるのかわからないが、全体的に低い数値となった。
しかし、その中でずば抜けて速いのが唯一のauネットワークのmineoで、下りで29.50Mbpsと別格の速さとなった。
ドコモのネットワークを使ったものでは最も下りで速度が出たのがIIJmioの8.75Mbps、上りではDMMの11.88Mbpsとなった。
全体を比べるとドコモ系とは速度の関連がないmineoを除けば早朝や秋葉原と同様、IIJmioとDMMが速く、そしてBIGLOBEやOCNが続くという具合であるが、今回に限ってはBIGLOBEがOCNよりも全体的に速度が上回った。
全体的にはIIJmioが快適で良好
以上のように速度を比較してみたが、この連載で何度も取り上げている格安SIMの老舗でもあるIIJmioが全体的に速くて快適で安定しているというのが結論だ。
筆者が使い続けている範囲でも大きな速度低下も少ない。IIJmioと同じ仕組みと思われるDMMもほぼ同じ状況。とはいえ、他と比べて絶対的に有利かというと、比べればいいという程度で差は少ないと言うこともできる。
次いでOCNも健闘している。ブランドで選んだり1日50MBといったライトなプランの利用者も多いと思われるOCNだけにヘビーユーザー比率が少ないと思われることも、速度の面でプラスに働いてる可能性もある。
なお、現在、筆者の契約は1日50MBではなく1ヵ月2GBのプラン(月額1188円)。メールアドレスが付属するなどのメリットがあるが、他社と較べて若干高いことはマイナスだ。
反対に残念なのがBIGLOBE。著しく劣るわけではないが、今回の測定から見ても速度の面で全体的に遅いという印象は否めない。
以前は特徴的だった大容量プランもDMMモバイルをはじめ他社の追随があるため、BIGLOBEでなければという特徴にならない。BIGLOBEは固定回線のプロバイダーで利用中のユーザーが安く利用できることもありファンも多い。ぜひ、速度の面でももう少し頑張ってほしいところ。
また、mineoは一時期よりも速度低下が言われているが、今回はあまり速度低下が気にならない結果となった。mineoはauの端末を使ってテザリング利用ができる便利さから筆者の利用頻度は高いが、平日午後などにはっきりとわかるほどの速度低下を感じることがたまにある。今回の結果だけ見れば良好だが、もう少し安定度が欲しいところだ。
結論としては、今回試した中では著しく劣るものはないが、それなりに差はあるということ。現時点ではIIJmioとDMMが頭ひとつ抜け出ているが、今後変わることもある。そのあたりも含めて格安SIMを選んでほしい。
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