英語で話すより非接触決済マークを指さした方が伝わりやすい!?
このほかでは、iPhoneやMacなどを販売するApple直営店舗「Apple Store」、文房具やオフィスグッズなどを販売している「Office Depot」、日本でもおなじみのおもちゃ販売店「トイザらス」などでスマートフォンを利用した非接触決済が可能だった。
これら店舗のクレジットカードリーダー端末には、すべて非接触決済マークやPayPassロゴが記載されており、使えることをひと目で判断できる。
また、Office Depotは入り口横に「Contactless Accepted」(非接触決済対応)と書かれたシールが貼られていて、非常にわかりやすかった。
ただし、トイザらスではクレジットカード利用時と同じように、決済時にサインが必要だったため、少々面倒ではあったが、非接触決済自体は問題なく行なえた。
なお、iD/PayPass利用時には、店員に「PayPass使えますか?」と聞くよりも、「タッチ(またはタップ)&ペイで」と言うか、リーダー端末の非接触決済マークを指さした方が、わかってもらえる確率が高かったのでお勧めだ。
現時点での対応店舗は少ないが、使えれば非常に便利!
実はアメリカでは、ここ数年の間に大手チェーン店を中心としたクレジットカードの情報漏洩事件が相次いで発生し、大きな社会問題となっている。
そして、その事件を受けて2014年7月以降クレジットカードのICチップ搭載が義務化された。これによって、今後全米のクレジットカード対応店舗のリーダー端末がICカード対応に変更されることになり、それにともないPayPass対応店舗も増える可能性が高い。
そうなると、全米チェーン店はもちろん、個人経営の小規模店舗も含めてApple Payへの対応に伴いiD/PayPassの利用可能店舗が大幅に増えると考えられる。つまり、アメリカ旅行時にドルの現金を持って行かなくてもよくなるかもしれない。
現時点での対応店舗こそ少なかったものの、日本でもおなじみのファストフード店や、利便性に優れるドラッグストアで利用できるのは非常に便利だった。海外では小銭の種類がすぐに判断できず支払いにもたついたり、小銭を使いづらいためにお札での支払いが増え、小銭ばかり残ってしまうこともあるが、iD/PayPassを使えばそういったことがないのも魅力だ。
現金を取り出す回数が減るため、盗難などの危険性も減るだろう。そういった意味で、海外でのiD/PayPass利用はいいことずくめと言える。もし、今後海外に旅行する予定があるなら、スマートフォンを利用したiD/PayPassでの支払いをぜひ試してみてもらいたい。
