「HP OMEN 15」
ゲームも快適に遊べる高性能
「HP OMEN 15」試用機の構成は、CPUにCore i7-4710HQを採用し、16GBのメモリと256GBのSSDを組み合わせたものだ。グラフィックス機能は前述のとおり、NVIDIA GeForce GTX 860Mを搭載している。シリーズラインアップとして、メモリが8GBのモデル「15-5005TX」と16GBのモデル「15-5006TX」が用意されているから、上位構成にあたるものだ。
Windowsの快適さの指標となる評価プログラムWinSATの実行結果を、Windowsエクスペリエンスインデックスの項目に併せて紹介すると、「CPU」と「メモリ」の値が「8.2」、「グラフィックス」の値が「5.9」、「ゲーム用グラフィックス」の値が「5.7」、「プライマリハードディスク」の値が「8.15」となった。このグラフィックス評価は、CPU内蔵のインテルHDグラフィックス4600で行われている。
PCの総合的な力を見る「PCMark8」の成績はなかなかよく、3D処理性能をはかる「3DMark」の結果もよい。特に「3DMark」の結果では一般的なゲーミングノートPCの上位にあたる結果であることがわかった。
PCMark8の結果
3DMarkの結果
ゲーミングPCとしてのゲーム性能は「FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編」を3種の品質設定で実行して検証した。結果としては「最高品質」でも「とても快適」という結果が出ており、よほど重量級のゲームでもなければ快適に遊べることがわかる。
FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編 標準品質（ノートPC）
FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編 高品質（ノートPC）
FINAL FANTASY XIV: A Realm Reborn ベンチマーク キャラクター編 最高品質
バッテリーについては「BBench」を、電源オプションを高パフォーマンスに設定し、無線LAN機能もオンにした状態で実施してみたところ1時間52分10秒使うことができた。短めではあるが、モバイル利用するようなモデルではないから特に問題にはならないだろう。
よい兆候や前兆を示すブランドの第1弾は所有欲をそそるモデル
「HP OMEN 15」という名称だが、この「OMEN」は今後HPのゲーミングPCのブランドになるようだ。英語の「OMEN」には兆候という意味がある。HPはこのブランドをゲーマーにとっての「良い兆候」という意味をつけて名付けたという。
実際の「HP OMEN 15」は、スペックだけでいえばとんでもなくハイエンドというわけではない。ハイエンドを追い求めるマニアにとっては控え目かもしれないが、先にベンチマークで示したようにゲームプレイには全く支障がないという、ほどよいところでまとめられている。その分、価格的にもメモリが8GBのスタンダードモデルは税抜きで20万円を切っているなど比較的入手しやすい価格だ。
なにより、格好がよい。アルミ削り出しボディの触感やトップカバーデザイン高級感があるし、LEDによる装飾も派手すぎることはない。独特のフォルムも、単純にスペックで選んだという感じではなく、このマシンを選んで持ったのだという感じを強めてくれる。
| 「HP OMEN 15」の主なスペック | |
|---|---|
| CPU | Core i7-4710HQ（2.50GHz） |
| メモリ | 8GB（15-5005TX）／16GB（15-5006TX） |
| グラフィックス | GeForce GTX860M（4GB） |
| ディスプレー | 15.6型ワイド（1920×1080ドット）、10点マルチタッチ対応 |
| ストレージ | 265GB SSD（M.2接続） |
| 通信機能 | IEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth Ver4.0 |
| インターフェース | USB 3.0×4、HDMI×1、Mini DisplayPort×1 |
| カードスロット | SDカードスロット |
| 本体サイズ／重量 | 幅383×奥行き251×高さ15.5-22.6mm/2.15kg |
| OS | Windows 8.1 Update（64ビット） |
