膝の上でも使える、タッチパッド付きキーボード
「HP Pavilion x2 10」のキーボードはそれほど特殊なキー形状もなく、打ちにくさはない。EnterやBackSpaceなど一部のキーが小さくなっているが、すぐに慣れそうだ。
ただ、軽量化や薄型化を優先したためかキーストロークはあまりなく、薄いので耐久性が心配ではある。もっとも、強く押し込むとキーボード自体がたわんでしまうが「ペラペラ」というほどではなく、ヒザの上に置いて入力を試しても気にはならなかった。また、このキーボードにはタッチパッドも用意されており、サイズも大きく操作性は悪くない。
パッドにはボタンはないが、左側を押せば左クリック、右側を押せば右クリックになる。スクロールは画面タッチで操作で行なってみたが、パッドを使った2本指スクロールも可能だという。使い分けるといいだろう。
スペックは標準的。長時間駆動が魅力
主なスペックは、CPUにAtom Z3745D、メモリーは2GB、ストレージは32GBのeMMCとなっており、OSはWindows 8.1 Update(32bit)を搭載する。ディスプレー側に126万画素カメラを搭載し、ネットワークはIEEE 802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0をサポートする。インタフェースは、マイクロHDMI、USB、microSDカード、micro USBの端子を装備。micro USBは、電源と共用だ。
ディスプレーは10.1型(1280×800ドット)で、IPS液晶を採用している。そのため視野角は広く、色調も良好。解像度はやや物足りない印象であり、フルHDクラスは欲しかったところだ。
ただ、その分バッテリーの持ちは良い。1日外で文章を書いたり画像やWebサイトを見たり、といった操作をしてみたが、8時間ほどの外出で50%以上のバッテリ残量だった。これならば、丸1日充電せずに屋外で利用できそうだ。
スペック自体は、ハイエンドのノートPCとまではいかないが、写真や動画、Webサイトの閲覧など、一般的な用途で困ることはない。ストレージ容量が心許ないので、クラウドサービスなども活用するといいだろう。
十分に持ち歩ける2-in-1を実現
「HP Pavilion x2 10」は、「PC」というよりも「タブレット」として認識するべきだろう。タブレットでありながら、着脱式のキーボードが付属し、ノートPCとしても活用できる。
iOSやAndroidのタブレットは手軽に持ち運べるが、出来ない作業も多い。そうした点で、2-in-1タブレットとして十分に持ち歩けるサイズを実現した「HP Pavilion x2 10」は、有望な選択肢となるだろう。
「HP Pavilion x2 10」の主なスペック | |
---|---|
型名 | HP Pavilion x2 10-j021TU |
カラー | アッシュシルバー/ムーンストーングレー |
ディスプレー | 10.1型 光沢IPS液晶(1280×800ドット)タッチ対応 |
CPU | Atom Z3745D(1.33GHz、最大1.83GHz) |
メモリー | 2GB |
ストレージ | 32GB |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス |
無線機能 | IEEE 802.11 a/b/g/n、Bluetooth 4.0 |
カメラ | 約126万画素 |
インターフェース | マイクロHDMI出力端子、USB 3.0端子、microUSB 2.0端子、microSDカードスロット、ヘッドフォン出力/マイク入力端子 |
オーディオ機能 | dts Sound+、デュアルスピーカー、内蔵マイク |
サイズ | タブレット:約幅264×奥行170×高さ9.6mm、キーボード:約幅264×奥行175×高さ15.5(最薄部)-18.4(最厚部)mm |
重量 | タブレット:約600g、キーボード:約330g |
バッテリー駆動時間 | 約11時間45分 |
OS | Windows 8.1 Update(32bit) |