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何倍も速度アップ! 最新周辺機器換装特集 第1回

家でのiPhone 6の通信速度を4倍に! 11acルーターは威力あり!

2014年10月21日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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有線LANのハブを100BASE-TXから1000BASE-T対応に

 無線LANも導入しているが、デスクトップPCは有線LANでつなぐ、という人も多いだろう。複数のPCや家電につなぐ場合は、スイッチングハブを利用してポートを分岐させる。このハブがボトルネックになり、ネットワークの速度を落としている可能性がある。

 現在、一般的に発売されているのは、100BASE-TXに対応している製品と、100BASE-TXと1000BASE-Tに対応している製品の2種類。数字が表わしている通り、接続速度は100BASE-TXが最大100Mbps、1000BASE-Tが1Gbpsとなっている。今どきのPCはほとんど1000BASE-T(ギガビットイーサネット)に対応している。しかし、ネットワークの経路にひとつでも100BASE-TX対応機器があると、通信速度は最大100Mbpsに抑えられてしまう。せっかく、ギガバイトクラスの速度が出るインターネット回線を契約していても、100BASE-TX機器を使うなら宝の持ち腐れだ。

 有線LANは無線LANほどデータが損失しないので、数値に近い性能が出る。実際に100BASE-TXのハブと100BASE-Tのハブでインターネットの接続速度を計測してみた。利用したハブは、100BASE-TXが「LSW4-TX-5EPL」(バッファロー)、1000BASE-Tが「LSW3-GT-5EP」(バッファロー)だ。

10/100Mbps対応のスイッチングハブ「LSW4-TX-5EPL」(バッファロー)。実売価格は1600円前後

ギガビットイーサネット対応の「LSW3-GT-5EP」(バッファロー)。実売価格は2300円前後

ハブを買えるだけで10倍速くなる!

 ギガビットイーサネット対応LANを搭載するデスクトップPCを、100BASE-TXハブと1000BASE-Tのハブに接続し、チェックしてみる。筆者はNUROという下り最大2Gbpsのインターネット回線を引いており、通常の速度計測サイトだとエラーになってしまうことが多い。そのため、NUROの速度計測サイトで計測している。

 有線LANのハブ交換も手軽。単に、配線を抜いて挿しなおすだけだ。PCの再起動さえ不要。そのまま続行して利用できる。今どきの製品は、昔の製品と比べてコンパクトで軽くなっているのもうれしいところ。

 速度計測の結果は、100BASE-TXが下り92Mbps前後、上りが95Mbps前後とほぼフルスピード。1000BASE-Tが下り890Mbps前後、上りが950Mbps前後とこちらもスピード一杯に出ている。ほぼ数値通り、10倍のスピードアップという結果になった。2000円強の出費でこれだけの結果になるなら、絶対に買い替えたほうがお得だ。

100BASE-TXハブを使っている場合

100BASE-Tハブにした場合

今から無線ルーターを買うなら
有線部がギガであるかをチェック!

 また、無線LANルーターの有線LANポートを利用している人も要チェック。無線LANルーターによっては、有線LAN部分が100BASE-TXのみになっているケースがある。無線ルーターの有線部分にPCもつなぐ場合は買い替えを検討したほうがいい。前出の「WZR-1750DHP2」はもちろん「WZR-450HP」も有線LAN部分は1000BASE-T対応だ。

 もう一つ注意したいのが、イーサネットケーブルだ。イーサネットケーブルはカテゴリーで分類されており、昔使われていた10BASE-Tではカテゴリー3、100BASE-TXではカテゴリー5が利用されていた。ギガビットイーサネット環境を構築するなら、カテゴリー5eに対応したイーサネットケーブルが必要になる。ものによってはカテゴリー5のケーブルでも1Gbpsで通信できることがあるが、エラーが増えたり、そもそもつながらないこともある。逆に、上位規格のカテゴリー6や7といったケーブルを使っても速度が向上することはない。

ギガビットイーサネットで利用するなら、カテゴリー5e以上のケーブルを選ぶ必要がある

 これまでは不満なく使えていたとしても、スマホの買い替えで余った端末をWi-Fiでつないだり、タブレットデビューを果たして無線LANデバイスが増えるかもしれない。子供や両親がネットを使うようになることもある。今や映画もオンデマンドで見るのが当たり前になった。BGMまでネットラジオを使っている人もいる。これからはネットワークの負担がさらに大きくなることは確実。契約しているインターネット回線や、手持ちのデバイスのスピードは最大限に活かしたいところ。途中の無線LANルーターや有線LANハブで速度低下を起こしてはもったいない。手間をかけずにわずかなコストで強化できるので、ネットワークの速度に不満を感じているなら、チャレンジしてみることをお勧めする。

劇的に効果アップ!
次回はHDDからSSDに換装

 次回は、PCの起動ドライブにHDDを利用している環境で、SSDに換装してみる。大幅な速度向上が期待できるので、起動に時間がかかっている人は要チェック。


筆者紹介─柳谷智宣

著者近影 柳谷智宣

1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。


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