MITSUMIおよびTDK
スマホ用カメラを進化させる光学手ぶれ補正ユニット
光学手ぶれ補正ユニットはスマホのカメラ、また強化ガラスはタッチパネルなどに採用されており、ASCII.jp読者ならお世話になっている人は多いだろう。それらをパーツ単体で見られることは少なく、またデモを見られるのもCEATECならではだ。
光学手ぶれ補正ユニット、OIS AF(Optical Image Stabilizer:光学式手ぶれ補正、AF:オートフォーカス)アクチュエーターを展示していたのはMITSUMIとTDK。MITSUMI側はパネルなどによる解説はなく、デモによる実力提示のみと割り切ったものだったが、片手でもってぶらついている状態でもビタっと止まるのがすぐに分かるものだった。TDK側はパネルとデモで、内部構造も分かるようになっていたので、最近のスマホ用カメラに興味をもっているのであれば、両方ともチェックしてみるべし。
日本電気硝子
鉄球を落としても割れない化学強化専用ガラス「Dinorex」
日本電気硝子では、Galaxyシリーズなどに採用されている化学強化専用ガラス「Dinorex」のデモがあった。化学強化専用ガラス上に鉄球を落とすというもので、通りかかる人がそれぞれ落下ボタンを押していたが割れる様子がまったくなかった。
また、超薄板ガラス(G-Leaf)で樹脂を挟んだガラス-樹脂 積層体「Lamion」を延々と曲げているデモもあった。曲げることが可能で、ガラスとしての特性を維持しつつ軽量化にも成功したものだ。これはぐにょんぐにょんと曲がる様子を見たほうがいい。
ビクトレックス
スマホスピーカーの振動板APTIV Films
ビクトレックスではスマホ用スピーカーの振動板を見ることができた。「VICTREX PEEK」という熱可塑性樹脂を販売するほか、「APTIV Films」も提供している。APTIV FilmsはVICTREX PEEKのフィルム版で、高温耐性がありつつもフィルムであるため加工のしやすさがウリだという。そのAPTIV Filmsで作られているのがスマホ用スピーカーなのだそうだ。
熱に強いため、バッテリーの真横で大音量を鳴らしても破損することがなく、かつ軽量になる。そうした理由から採用されている。またイヤホンにも利用されているため、読者の方が今まさに使用しているイヤホンにもAPTIV Filmsがあるかもしれない。