NLTテクノロジー
ザラザラした感触を自在に再現する、触覚ディスプレイ
NLTテクノロジーでは、タッチパネルやディスプレーを展示していた。ユニークなのは、独自開発の触覚提示技術を採用した触覚ディスプレイで、指定した位置の静電気力を変化させて摩擦を変動させ、ザラザラした感触が得られるというもの。従来から触覚提示機能を備えたものはあるが、NLTテクノロジーのように特定の位置だけ刺激を与えるものはなかった。
タップには非対応だが、ドラッグすると急にザラザラするため、操作性やリアリティの向上をアピールしていた。スマホゲームのソフトウェアコントローラーによさそうな技術である。
100視点に対応、裸眼3D+アイトラッキングで高精細描画
裸眼3D表示技術「HxDP」(Horizontally x times Density Pixels)、視点を高精度で検出するアイトラッキング技術、3D画像処理エンジン「TR3i-2」(Truly Realistic 3D Imaging)を組み合わせたアイトラッキング3Dのデモもあった。裸眼3Dの場合、正面から少しズレた位置から見ると違和感を受けやすかったが、そこをアイトラッキングを組み合わせ、TR3i-2が任意の視点数に対応した画像生成と視差制御を行ない、ユーザーの位置に合わせて描写を変化させる。
ななめから見た場合は3Dというよりはほぼ2Dで、リアルタイムに描画を切り替える技術という認識でよさそうだ。また、横に動くと画面もそれに従って少し動くため、プチOculus Rift感覚でもあった。Kinectを使用していたので、ゲーム用として出てこないものだろうか。
ローム
USB接続で最大100Wの電力供給
最後に、面白そうなものをチラッと掲載しておこう。USB接続で最大100Wの電力供給が可能という、ロームの「USB Power Delivery」(USB PD)トランシーバーICだ。USB PDは2012年に策定され、CEATEC 2013でもロームブースで展示されていたので、知っている方もいるはずだ。