マイクロソフトのポータルサイト「MSN」が近日中に全面リニューアルする。世界55カ国語版一斉のリニューアルで、同社によると「開始から約20年間で最大の刷新」という。現在、プレビュー版が公開されている。
新サイトではデザインやコンテンツの調達をグローバルで統一。日本独自に運営していた「msn産経新聞ニュース」は終了し、新聞社や通信社などの複数のコンテンツプロバイダーから「プレミアムコンテンツをキュレーションして提供する」(I&CE統括本部の鈴木公子部長)方針に改める。
デザイン面では、マルチデバイス対応を進めるため、ウィンドウ幅によってレイアウトを調整する「レスポンシブWebデザイン」を採用。タブレットで押しやすいタイル状のレイアウトを取り入れ、上下左右のスワイプ操作にも対応した。リニューアルにあわせ、iOSやAndoridアプリも提供する予定だ。
あわせて広告商品も刷新する。一般コンテンツと広告を並べて表示する「ネイティブアド」、サイト内に横断して表示する「ビルボード」、コンテンツ上にアニメーションを表示する「ウィンドウフロート」などのリッチ広告を新たに販売する。
行動ターゲティングにも力を入れるという。新サイトでは、ユーザーに対して、Microsoftアカウントによるログインを推奨。関心のある企業の株価やニュースを抽出して表示する「ウォッチリスト」、気に入ったレシピの材料をメモする「買い物リスト」、食事や運動情報を記録する「ダイエットログ」などのパーソナライズ機能を充実させ、広告のターゲティング精度を向上させる。
リニューアルは「近日中」だが、産経新聞の新サイト「産経ニュース」(プレビュー版)は10月1日にオープンする予定。