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ニューアルバム『amazing sky』を聴く

「気持ちよかったです、めちゃめちゃ」、片平里菜がハイレゾ初体験

2014年08月08日 09時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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エモくない、浮遊感出ている

 片平里菜は2013年8月に『夏の夜』でメジャーデビューした実力派シンガー。2ndシングル『女の子は泣かない』、3rdシングル『Oh JANE』などを経た1stアルバムamazing skyには13曲を収録。The BeatlesやQUEENといったアーチストの音楽が流れ、兄の影響でアコースティックギターを弾き始めた彼女が本格的に音楽を志したのは15歳。アヴリル・ラヴィーンやアラニス・モリセット、ジョニ・ミッチェルといった、自分で曲を書いて演奏する主張の強い女性の姿に共感し憧れた。

 「今回のアルバムは10代のころに書いた本当の初期曲だったりとか。10代のころを思い出して書いた曲がほとんどなので。やっぱり若い子たちに。中高生とか同世代の子たちに聴いてもらいたいなと思っています。私が音楽に目覚めたのは10代で音楽に救われたのもその時期だったから、やっぱり多感な時期の子たちに私の音楽聴いてもらいたいなと」

ショールームの壁面にもサイン。ハイレゾで聴いた感想として、すばらしい!というコメントも添えられている。

 冒頭のコメントは、ショールーム側が用意したティアックのハイレゾ対応ポータブルアンプを使い、アルバム収録の1曲「teenage lovers」(編曲:コトリンゴ)を聴いた後で、思わずもらしたコメントだ。teenage loversはバラード。ドラムとベース、そしてピアノのシンプルな伴奏の上にメロディアスで少し切ないボーカルが流れる。インタビューの最中にショールームのBGMとしてこの曲が流れた際、「あ、teenage loversがやばそう。いい歌っすね。コトリンゴさん」と言いながら、ヘッドフォンで聴いた曲だ。

 「一番私が出したかった表現が再現されてる。アルバムの中でもバラードな曲で、声をはらず浮遊感のある歌い方をしてたんですけど。エモくない、全然エモくない声の出し方で。でも声のニュアンスとかには気を使っていて語尾だったりとか、息づかいだとかを気にして歌っていたんです」

片平さんは日本人女性初のエピフォンアーティストとしてエピフォンから公認されている。もともとGibsonのJ-50を使っているが、現在はEpiphoneのMASTERBUILTシリーズやCasinoなど利用中。Casinoはバンド活動の機会が少ないため、登場する機会があまりないが、ライブなどで今後積極的に使いたいとのこと。

Gibson Brands Showroom TOKYOでは、片平さんのサイン入りギターも展示されている。

 情報量の多いハイレゾは音と音の間にある静寂感を再現するのに適したフォーマットだ。もともと楽器を多く重ね、音を重ね音圧を稼いだ曲というよりは、最小限の楽器数で音に隙間があってひとつひとつの楽器のよさが出ているほうが好きだという彼女の楽曲はハイレゾというフォーマットも相性がいいのかもしれない。

 「憧れの声があるから余計」と話す彼女は、「日本語の歌はぺた~っとしてるじゃないですか。英語だと普通に歌っていてもニュアンスが出しやすいと思うんですが。その抑揚のない感じが悩みで。でも出せてた」と話す。

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