DynaxTが、2014年2月1日からサービスを開始した算数・数学問題の自動生成/共有クラウド「MathPub」において、数学問題を募集し、評価する「MathPub AAA(Available and Adaptive Award)コンテスト」が開かれる。
算数・数学問題の自動生成/共有クラウド
「MathPub」
MathPubは、算数および数学の問題を登録できるほか、登録された問題をプリントアウトして自由に利用できるサービス。現在、1272問の数式問題が日本語で登録されており、これらの問題は、PDFによって印刷して、学校や塾での学習用に利用できる。
MathPubの対象は、小学校や中学校、高校の教員をはじめとする教育関係者や塾・予備校関係者など。ユーザー登録をするだけで利用でき、これまでに約100人が登録している。自ら学習に使用したいといった生徒や児童も、これらの基本機能はすべて無料で利用できる。
問題作成サイトに、算数や数学の問題を生成するためのルールを登録すると、それをもとに問題を自動生成するのが特徴で、アクセスするたびに異なる数字の組み合わせによる数式問題が生成される。
また、DynaxTでは、数学言語を使用して問題と解答の間の構造を分析し、問題制作やチェック、登録作業を通して、数学の本質理解を深める経験ができる点も特徴だとする。「従来の算数、数学問題を解くのみのサービスにはない、新たな数学教育法の提案」としている。
MathPubでは、香川大学の本田道夫名誉教授を会長とした第三者機関として「MathPub Center」を設置(MathPub Center組織/PDF)。今回のコンテストは、同センターが主催する。後援は、公益財団法人かがわ産業支援財団、香川大学工学部、四国新聞、KSB瀬戸内海放送。協賛は学校法人高松高等予備校。
数学問題を募集する「MathPub AAAコンテスト」
「MathPub AAAコンテスト」では、「MathPub」における数学問題を募集。これを評価し、優秀作品には賞金などを授与する(関連リンク/PDF)。
MathPub Centerでは、「クリエイティブな思考訓練の機会を広めるきっかけとして企画した。多くの方に、問題を作るという新たな体験と、算数・数学に親しむきっかけを提供し、算数教育の発展に寄与していく」としている。
応募期間は、2014年8月1日〜2014年11月25日。ユーザー登録をすれば誰でも応募が可能。MathPub Centerでは、同センターの委員による厳正な審査を経て、2014年12月25日に、MathPubのサイトを通じて優秀作品などを発表する予定。賞金および特典については、今後公開するという。
