このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

今こそ注目の無料プログラミング講座―Ruby、Python、PHP、JavaScriptなど網羅

2014年07月14日 10時00分更新

文● 鈴木淳也(Junya Suzuki)

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 数年前に停滞を経験した米国のIT業界に活気が戻ってくるとともに、それを支えるソフトウェア技術者に再び注目が集まりつつある。

 米ニュースサイト「US News」が今年1月に発表した「2014年の最も優れた職業トップ100」(The 100 Best Jobs)というランキングによれば、1位が「ソフトウェア開発者」(Software Developer)、2位が「コンピュータ・システム・アナリスト」(Computer Systems Analyst)と、IT関係だけでツートップを形成している。実際、収入的にも全米規模で上位グループに属し、リーマンショック以後の経済停滞期には最も早い時期に求人需要が復活し、失業率も低い水準で留まっている。

 特にシリコンバレーのような求人の激戦区では、エンジニア引き留めのために報酬水準が年々ハイペースで引き上がっている。もちろん波はあるものの、いま米国で最も注目の職業を1つ挙げろといえば、まず間違いなく「ITエンジニア」が含まれているはずだ。

 こうした状況なら、職業プログラマを目指す人も当然多くなろだろう。あるいは、趣味の一環として日曜プログラマのスキルを磨こうという人もいるはずだ。米国ではここ最近、これらITプログラマを目指す人をターゲットにした教育系コンテンツサービスが注目を集めつつある。

 コンピュータで教育というと、日本人の感覚では対面方式の“パソコン教室”を連想するが、現在米国で注目されているのはオンラインで提供されるインタラクティブ式の教材コンテンツで、「Codecademy」など人気サイトはすべて無料で公開されている。コンテンツ自体も非常に優良で、単なる穴埋め作業といった内容ではなく、対話形式で自分で記述したコードの結果を比較しながら、実際に開発ツール上で作業しているような気分を味わえるという本格的なものだ。

大学生が2011年に立ち上げ、ベンチャーとしても有望視
手軽に学べる「Codecademy」

 プログラミング関連の教育系サービスで紹介される機会が多いのが、「Codecademy」だ。米コロンビア大学の学生が2011年に立ち上げたサービスで、米ニューヨークを拠点にしている。投資面でも金額が不明ながらシリーズCの資金調達にも成功しており、比較的有望なベンチャー企業とみられているようだ。

 実際にサービスを利用してみると、アカウントを作成するだけと非常にシンプルで、すぐにレッスンを始められる。FacebookまたはGoogle+アカウントがあれば、追加の入力情報も必要ない。HTML/CSS、JavaScript、jQuery、Python、PHP、Rubyと人気の言語が学べるコースが複数用意されており、各種スプリクト言語やWebサイト構築の基礎を簡単に学ぶことが可能だ。

現在選択可能な国際言語とプログラミング言語

基本的にはメールアドレスとパスワードと簡単なプロフィールを入れるだけでサービスを利用できる。FacebookまたはGoogle+アカウントを持っている場合は入力作業を省略できる

登録が完了するとメールアドレスに案内がくるので、リンクをクリックするとウェルカムページが表示される

HTML/CSSコースの場合、計13パート177問を用意

 例えばHTML/CSSコースを選んだ場合、まずHTMLの基礎的な知識が解説され、チュートリアルへと移る。ここでは実際にコードを課題に沿って少しずつ自分で記述していき、実際の表示結果と見比べながらコーディングの基礎を体験できる(2014年7月現在、計13パート177問が用意されている)。一通りのレッスンが済んだら、SNS経由で成果の報告も可能だ。Ruby、Python、JavaScriptなども同様に自分で記述しながら学ぶ方式でかなりの数の問題が用意されており、基礎が身に付くよう配慮されている。

まずはHTMLとCSSの基礎から学習。実際のサイトのサンプルと比較しながらHTMLの基礎を理解できる

最初は穴埋め形式でHTMLの表示テキストを変更するような課題が出される。入力内容が別のビューでリアルタイムで反映されるので、逐次確認できる。また誤りがあれば、その箇所が示される

複数の課題が集まった“レッスン”をクリアすると、その成果をSNSを通じて投稿できる

最初は穴埋めの延長だった課題も、コースが進むごとに複雑さが増してくる。掲載した写真では、ある課題をクリアするために自分が記述したコードに対し、さらに別の課題をクリアするために追加コードを記述するよう求められている。正しいコードを書いて正解すると、最終的に完成したHTMLができあがるという仕掛けだ

 難点としては「日本語をサポートしていない」ことで、サポートしているのは英語やスペイン語、フランス語などまだ限られている。ただ、対象ユーザーとして(米国内の)小学校高学年や中学生を意識してか、表示される英文の内容はそれほど難しくないので、興味ある方は英語の練習も兼ねてトライしてみるのもいい。

 Webサイトでのサービスのほか、CodecademyではiOSアプリ「Codecademy: Code Hour」も用意している。やはりこちらも対応言語に日本語は含まれていないが、Web版と合わせ興味ある方はぜひアプリ版も試してみてほしい。

1時間のレッスンを体験できるCode Hourアプリ

 Codecademyのビジネスモデルだが、コンテンツはすべて無料開放されており、他のサービスのようにレッスンをステップアップさせるときに有償契約が必要になるといった仕掛けは用意されていない。また創業者のZach Sims氏によれば、スポンサーを含む支援者の後援によってサービスが支えられていると説明している。

 筆者としては、一部ではコンテンツを無料で維持しつつも、ユーザーを集めた後にその情報を使ってマッチングビジネスを行なったり、あるいは広告モデルを展開するなどを目指し、まずは利用者を集めることを優先しているのではないかと推察している。いずれにせよ、良質コンテンツを手軽に利用できることはありがたい。

Codecademy: Code HourApp
価格無料 作者Codecademy
バージョン1.0.5 ファイル容量7.3 MB
対応デバイスiPhone / iPad / iPod touch 対応OSiOS 7.0以降

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

最新記事

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン