このページの本文へ

高速、高信頼性、高機能なエレコムの法人向けNAS「NSR-MS2シリーズ」

小規模オフィスのデータ保管“5つの悩み”をエレコムNASが解決!

2014年07月28日 09時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

お悩み2「大切なデータなのでしっかり保護したい!」

 →故障に強い“NAS専用HDD”を採用、電源無停止で交換も

 大切な業務データを安全に保管したり、社内で共有できるようにしたりするのがファイルサーバーの役割だ。ある日突然ファイルが読み出せなくなったら、業務が止まってしまい大ピンチになるかもしれない。そのため、NSR-MS2シリーズでは何重ものデータ保護対策を取っている。

 まずは、HDDメーカーのウェスタン・デジタル(WD)がNAS専用に設計したHDD「WD Red」の採用だ。WD Redは、24時間365日稼働するNAS環境を考慮した低消費電力/低発熱設計で、複数台のHDDを搭載するNASの振動やノイズ発生も抑えるよう最適化されている。WDによれば、WD Redの平均故障間隔(MTBF)は標準的なPC用HDDより35%も高い。

 さらに、WD独自技術の「NASware 2.0」によって、たとえばデータ書き込み中に停電や電力喪失が起きても、そのデータを失うことなく書き込むデータ保護機能も備えている。簡単に言えば「故障しにくく、信頼性の高いHDD」というわけだ。

NSR-MS2シリーズでは“NAS専用HDD”のWD Redを採用。低消費電力、低発熱設計で故障しにくいのが特徴

 もっとも、長年使っていればHDDはいつか故障する。HDD故障への備えとして、NSR-MS2シリーズでは2台のドライブに常時同じデータを書き込む「ミラーリング(RAID 1)」が利用できる。購入時のデフォルト設定がRAID 1なので、通常はそのまま使うのがオススメだ。

 また、RAID 1設定の場合は、ファイルサーバーを停止することなくHDDを交換できる「ホットスワップ機能」も備えている。電源オンのままHDDを交換すれば、交換した新しいHDDには自動的にデータが復元される。

 NSR-MS2シリーズのGUI管理ツールでは、HDDの自己診断情報(S.M.A.R.T.)を確認したり、ヘルスチェックテストを実施したりすることができる。定期的にHDDの“健康状態”をチェックしておけば、突然の故障にあわてなくて済むはずだ。

RAID設定画面。デフォルトではRAID 1(ミラーリング)設定になっているが、ファイル保存容量は搭載HDD容量の半分になる。RAID 0(ストライピング)やJBOD(RAIDなし)への変更も可能

HDDの自己診断情報(S.M.A.R.T.情報)画面。再配分/ペンディングセクター数が増えてきたらHDD故障のリスクが高まっているので交換を検討しよう

 →多彩なバックアップ方法、Amazon S3クラウドへも保存可能

 NAS上のデータを外部に保存するためのさまざまなバックアップオプションを活用すれば、耐障害性をさらに高めることができる。手作業でバックアップを実行することもできるが、自動バックアップを設定しておけばバックアップをし忘れる心配がない。

バックアップオプション
バックアップ方法 リアルタイム(レプリケーション)、スケジュール(毎月/毎週/毎日)
バックアップ先 ローカル(別フォルダ、USB接続のHDDやDVD/BD、USBメモリ)、リモート(NAS予備機)、Amazon S3クラウド

 自動バックアップ設定には、「1日ごと」「1週間ごと」といった定期的な「スケジュールバックアップ」と、ファイルが書き込まれるたびに即時バックアップする「リアルタイムバックアップ」の2種類がある。フォルダ単位で設定できるので、各フォルダの重要度や更新頻度に合わせて設定しよう。

 バックアップ先の選択肢も豊富だ。別フォルダへのバックアップ(コピー)のほか、本体背面のUSBポートに接続した外付けHDDやDVD-R/BD-Rドライブ、USBメモリなどもバックアップ先になる。また、NSR-MS2シリーズをもう1台LANに接続することで、バックアップ先とすることもできる。これは、万が一NAS本体が故障した場合に、すぐファイルサーバーを復旧できる“備え”になる。

バックアップ(Data Guard)設定画面。フォルダ単位で、USB接続したメディア(ローカル)やLAN接続したもう1台のNAS(リモート)をバックアップ先に指定できる

自動バックアップを実行するスケジュールバックアップ設定。頻度と実行する時刻などを設定

 クラウドストレージサービスの「Amazon S3」をバックアップ先に指定できる点もポイントだ。近年、災害復旧対策(DR:Diserster Recovery)のために遠隔地へのデータバックアップを検討する企業は増えているが、遠隔サイトを設置したり、専用回線を用意するコストがネックになる。インターネット経由でクラウドにバックアップすれば、初期コストを抑えた災害復旧対策ができるわけだ。

データを「Amazon S3」クラウドにバックアップすることも可能だ。災害復旧対策になる

(→次ページ、外出先からPCやスマホでアクセスするには?)

カテゴリートップへ

アスキー・ビジネスセレクション

ASCII.jp ビジネスヘッドライン

ピックアップ