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スペック表ではわからない、安心&快適に使えるようこだわったポイント

開発陣に聞く「安くていいモノ」エレコムLinux NASのこだわり

2015年08月31日 14時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 発売から約1年が経過したエレコムのLinux NAS「NSRシリーズ」。そのコンセプトは、IT管理者のいない小規模なオフィスやSOHO、部門のファイルサーバーとして「安心して快適に使えるNAS」だ。 自信を持ってこう断言できる背景には、ユーザーの声に対するエレコムの実直な姿勢と、細かな部分にまで配慮した開発陣の「こだわり」がある。エレコム開発陣に話を聞いた。

基本スペックはしっかり、だがそこには表れない特徴が?

 エレコムのLinux NAS(ファイルサーバー専用機)には現在、ドライブベイを2つ持つ「NSR-MS2BLBシリーズ」と、ドライブベイを4つ持つ「NSR-6S4BLBシリーズ」の2シリーズがある(以下まとめて「NSRシリーズ」と表記する)。2ベイNASには物理容量2TB~8TBの4モデルが、4ベイNASには4TB~16TBの4モデルが、それぞれラインアップされている。

2ドライブベイの「NSR-MS2BLBシリーズ」、4ドライブベイの「NSR-6S4BLBシリーズ」

2ドライブベイNAS 「NSR-MS2BLBシリーズ」
型番 NSR-MS2T2BLB NSR-MS4T2BLB NSR-MS6T2BLB NSR-MS8T2BLB
ディスク容量 2TB 4TB 6TB 8TB
標準価格(税込) 6万8688円 9万7200円 11万6640円 14万9040円
外形寸法 高さ135×幅97×奥行き207(mm)
質量(HDDを除く) 約810g
外部インタフェース ギガビットEthernetポート×1、USB3.0×1、USB2.0×1
4ドライブベイNAS 「NSR-6S4BLBシリーズ」
型番 NSR-6S4T4BLB NSR-6S8T4BLB NSR-6S12T4BLB NSR-6S16T4BLB
ディスク容量 4TB 8TB 12TB 16TB
標準価格(税込) 12万6360円 18万3600円 25万9200円 33万4800円
外形寸法 高さ135×幅170×奥行き217(mm)
質量(HDDを除く) 約3kg
外部インタフェース ギガビットEthernetポート×1、USB3.0×2
オプション 電源(ACアダプタ)二重化
NSRシリーズ 共通仕様
対応クライアントOS Windows 8.1/8/7/Vista/XP、Windows Server 2012/2012 R2/2008/2008 R2/2003 R2/2003、Mac OS 10.6~10.10※※
対応クライアント数 最大ユーザー数:300、最大グループ数:300
保証期間 3年間
※ディスク容量はRAID 0/JBOD構成の場合。
※※対応するMacはIntelプロセッサモデル。

 OSにLinuxを採用したNSRシリーズでは、Windows/OS X/Linuxクライアント間でのファイル共有が可能で、安価ながらもしっかりとした基本機能を備えている。グラフィカルでわかりやすいインタフェースを備えており、簡単に設定してすぐ使える点もうれしいところだ。

GUIでわかりやすい設定画面インタフェース。初心者でも安心だ

 だが実は、NSRシリーズの特徴は、こうしたスペックには現れない部分にもあるのだと製品開発陣は語る。いったいNSRシリーズには、どういった「こだわり」が秘められているのだろうか。

こだわりポイント・その1「壊れにくいこと」

 エレコム1つめのこだわりは「壊れにくいこと」だ。NASには社内の重要なファイルが集まり、しかも長期にわたって保存されることになる。当然だが、それが壊れれば業務にも大きな支障を来す。

 NSRシリーズでは、NAS専用に設計されたHDD「WD Red」を採用している。低消費電力/低発熱、振動抑制などにより、故障率を下げたHDDだ。それに加えて、データを複数台のHDDに分散記録するRAID(2ベイモデルはRAID 1、4ベイモデルはRAID 1/5/6/10)に対応しており、HDD故障にも備えている。

NAS専用HDD「WD Red」を採用。RAID対応で、HDD故障時には電源停止することなくディスク交換ができる(ホットスワップ)

 もっとも、こうしたスペックは、現在のオフィス向けNAS製品では珍しくはない。しかしエレコムNSRシリーズの場合は、スペックには表れない部分までにこだわり、壊れにくさを追求している。

 その1つに「ファームウェアの改善」が挙げられる。エレコムの開発陣によると、NSRシリーズでは発売後もファームウェアのアップデートを通じて地道な機能改善を続けてきたという。

 たとえばRAID機能を搭載したNASでは、複数台のクライアントPCからアクセスが集中したときに、誤って「HDDの障害」を検知してしまい、RAIDによるHDDの冗長構成が解除されてしまうことがある(RAIDのデグレード)。デグレードが起きると、RAIDの再構築処理が完了するまではデータが無防備な(保護されていない)状態になってしまう。この現象を防ぐため、NSRシリーズではファームウェアにチューニングを施して、誤ったRAIDのデグレードが起きないようにしているという。

 また、最新版のファームウェアでは「ブートローダの自動チェック/リカバリ機能」も追加されている。NAS本体の起動時にだけ読み込まれるブートローダは、比較的壊れにくいソフトウェアだが、万が一壊れるとNASが起動できなくなってしまう。これを防ぐための仕組みだ。

 いずれも頻繁に起きるタイプの障害ではないが、こうした細部にまで気を配って「起こりうる障害はすべて防ぎたい」のだと、開発陣は語る。

こだわりポイント・その2「誰でも快適に使えること」

 「誰でも快適に使えること」、これもエレコムがこだわっているポイントだ。特に、専任担当者がいない小規模オフィスやSOHO、部門などで使われるNASの場合は「誰でも」の部分が重要だ。

 そのために、エレコムは直接ユーザーの声を聞き、どんなユーザーでも徹底的にサポートする姿勢を貫いている。業界では珍しく、エレコムは「自社カスタマーサポート」を提供する会社だ。サポート品質の向上はもちろん、ユーザーの声をダイレクトに製品改善につなげられるから、サポートセンターの自社運営にこだわるのだという。

エレコムは自社運営のサポートセンターでユーザーを「とことんサポート」

 しかも、NSRシリーズの場合は「NAS専用ダイヤル」が用意されており、製品を熟知したサポート担当者がユーザーの問い合わせに答える。専門的な問い合わせにも、迅速な回答ができる仕組みを整えているわけだ。

さらにNAS製品には専用ダイヤルを用意、より専門的な問い合わせにも対応

 また、サポート部門が運営するサポートサイト「えれさぽ」にもこだわりがある。設定方法などのよくある問い合わせについては、ユーザーがわざわざ電話をしなくても済むように、詳細で具体的な手順や説明を掲載している。サポートの現場から、えれさぽ専任担当者が直接、情報を追加/更新しているのが特徴で、ときには「午前中に受けた問い合わせ内容を、その日の夕方にはQ&Aとして掲載する」こともあるという。

「えれさぽ」では、作業や操作の手順が画像入りで細かく説明されている

 そしてもちろん、ユーザーの声は製品開発部門にもフィードバックされ、製品の地道な改善に生かされている。毎週行われるサポート部門と開発部門とのミーティングでは、サポート部門が“ユーザーの代弁者”として、開発部門に製品品質への厳しい意見を突きつけることもしばしばだという。

 加えて、開発部門内にもフィールドエンジニアリングチームを設けており、特定の顧客環境でしか発生しないような事象についても原因を追及、製品の修正や改良を図り、製品品質の向上につなげる姿勢を徹底している。

 このように、真摯かつ地道にユーザーをサポートする姿勢が、「誰でも」快適に使えるエレコムNASを実現していると言えるだろう。

こだわりポイント・その3「業務を継続できること」

 オフィスで使うNASにとって、いちばん大切なものはそこに保存された業務データだ。エレコムでは、万が一NASが故障した場合でも、データをすぐに復旧して「業務を継続できる」ことが最優先だと考えている。

 そのため、NSRシリーズでは豊富なバックアップ方式を用意している。USB接続した外付けHDDへのバックアップ、2台目のNASへの同期コピー(レプリケーション)、さらには「Amazon S3」を利用したクラウドバックアップなどがある。もちろん、ジョブ設定によりこれらのバックアップ作業は自動化が可能であり、バックアップを取り忘れることもない。

豊富なバックアップ方式が用意されており、組み合わせて使うことも可能だ

 とはいえ、NASそのものもできるだけ早く復旧できたほうが、業務への支障は少ない。NSRシリーズでは「センドバック保守」が標準サービスとして受けられるが、より早くNASを復旧させたいユーザー向けに「オンサイト保守」や「デリバリー保守」のオプションも用意している。デリバリー保守の場合、コールセンター受付が16時までに行われれば、当日発送で代替機や交換用ドライブが届けられる。

 “万が一”に備えた仕組みを整える、これもユーザーがエレコムNASを安心して導入できる理由といえるだろう。

「安くていいモノ」でユーザーの細かなニーズも満たす

 NSRシリーズは、エレコムが“安くていいモノ”を目指した結果として生まれたLinux NASだ。「NSRシリーズは“実直な”モデル。安心してお使いいただけます」と、開発陣も胸を張る。

 同時に、NSRシリーズは“かゆいところに手が届くような”モデルだとも言えるだろう。ユーザーの声を重視するエレコムの姿勢が、ちょっと便利な機能も実現しているからだ。

 たとえばユーザー/グループの登録機能だ。NSRシリーズでは、Active Directoryとの連携はもちろん、CSVファイルのインポートによる一括登録にも対応している。このとき、CSVファイルからユーザーとグループを同時に登録できる点が、顧客から好評を得ているという。

 また、共有フォルダの1階層目だけでなく2、3階層目まで(階層を問わず)ユーザー/グループ単位のアクセス制御ができる点も好評だ。バックアップ用に接続した外付けHDDをネットワーク経由で非表示にする機能も、安全に配慮するうえではうれしい。

NSRシリーズでは、共有フォルダ内の深い階層まで細かなアクセス制御ができる

 シンプルでしっかりした基本機能を備え、安心/快適に使えるエレコムのLinux NAS。小規模オフィスや部門のファイルサーバー導入時には、ぜひ検討に加えたい一品だ。

(提供:エレコム)

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