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高解像度化した「YOGA TABLET 10 HD+」で、鮮明な映像を楽しむ 第2回

本格的なゲームも問題なく遊べそう

機能豊富な純正アプリが素晴らしい! 「YOGA TABLET 10 HD+」の性能

2014年07月22日 09時00分更新

文● 高橋量

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ミドルクラスCPUでもアプリやゲームには十分な性能

 「YOGA TABLET 10 HD+」のCPUであるAPQ8028(1.6GHz)は、QualcommのSoC「Snapdragon 400」シリーズの一種だ。CPUコアはクアッドタイプの「ARM Cortex A7」で、GPUコアは「Adreno 305」。別モデルの「YOGA TABLET 8」や「YOGA TABLET 10」が搭載するMediaTek MT8389(1.2GHz)と比べると、CPUコアは同じものの、ベースクロックが向上している分の性能アップを期待できる。ミドルレンジクラスのCPUではあるが、日常的な利用や軽めのゲームなら問題ないはずだ。

 メモリーの容量は2GBで、ストレージは32GBのeMMC。別モデルのメモリー1GBとストレージ16GBの構成と比べると、それぞれ容量が倍増した。「YOGA TABLET 10 HD+」はディスプレーの解像度が向上しているだけでなく、基本性能も大きくパワーアップしているのだ。

ストレージの空き容量は約26GB。これだけあれば十分だが、万が一足りなくなってもmicroSDカードを追加すればいい

 次に「YOGA TABLET 10 HD+」の各種ベンチマーク結果をご覧いただこう。3D性能を計測する「3DMark」では最も軽めのテストである「Ice Storm」で「5111」の「標準的(normally)」という結果となった。このレベルの性能であれば、本格的なゲームでも問題なくプレーできると思われる。

「3DMark」の中でも最も負荷の低い「Ice Storm」のベンチマーク結果

負荷がやや高めの「Ice Storm Unlimited」では「4146」という結果に

最も負荷の高い「Ice Storm Extreme」のスコアは「2712」

 総合的な性能を計測するベンチマークアプリを試してみたところ、「Antutu Benchmark」では「18633」、「Quadrant Standard Edition」では「10469」と、そこそこ標準的な結果が出ている。パワー面ではハイエンドモデルに及ばないものの、十分実用的に使える性能だ。

「Antutu Benchmark」のベンチマーク結果

「Quadrant Standard Edition」ベンチマーク結果

 カタログ上のバッテリー駆動時間は、Wi-Fi使用時で約20時間とされている。ウェブサイトの閲覧ではかなり長い時間駆動するようだが、動画を再生し続ける負荷の高い状況でのバッテリー駆動時間が気になるところ。そこでディスプレーの輝度を10%程度、音量を小さめの「3」に設定した状態でYouTubeの1080p動画を再生し続けたところ、8時間1分でバッテリー切れとなった。かなり負荷の高いテストでこれだけ駆動するなら十分だ。ディスプレーの輝度を少し上げたとしても、実際の運用ではより長く駆動するに違いない。

無線LAN経由でYouTubeの1080p動画を再生し続けた結果、8時間1分でバッテリー切れとなった。スタミナは十分な結果だ

驚くほどの音の広がり

 「YOGA TABLET 10 HD+」のサウンド面にも触れておこう。ディスプレー下部にあるステレオスピーカーは見るからに小型で、音質も期待していなかったのだが、実際に音楽を聞いてみると「Dolby Digital Plus」機能のおかげで驚くほど音の広がりを感じた。さすがに専用のシステムには及ばないものの、筆者が試用した10型タブレットの中では最高クラスだ。

サラウンド効果を調整できるDolby Digital Plus

キャンプに行く機会があったので「YOGA TABLET 10 HD+」を持参したところ、プレーヤーとして大活躍してくれた。サウンドに広がりがあり、屋外でもクリアな音を楽しめる

細かな配慮の行き届いた“おもてなし”タブレット

 「YOGA TABLET 10 HD+」にはCPUのパワーに不安があったものの、実際に使ってみるとストレスを感じる場面はなかった。特にホームアプリや付属アプリの使い勝手がよく、設定の仕方がわからず面倒ということがない。機能も豊富で、かゆい所に手が届く“おもてなし”タブレットに仕上がっている。初心者はもちろん、タブレットをバリバリと使いこなしたい人におすすめだ。

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