このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

米ジョウボーンのバンダー・アンタビ氏が語るUPの今後

iOS 8のHealthとウェアラブルガジェット「UP」は共存できる

2014年06月12日 15時00分更新

文● 四本淑三

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

iWatchは競合にはならない

―― 先日のWWDCでiOS 8が発表されて、その中でサードパーティーのウェラブルガジェットとアプリ情報を統合するHealthというものも発表されました。これに対してどう行動されますか?

米アップルがWWDC 2014で発表したHealth

アンタビ 良い質問です。まだSDKに触っていないので、それについてコメントはし辛いですが、我々の考え方がオープンAPIである以上、UPとリンクすることは可能ではないかと思っています。

―― ウワサのiWatchについてはどう考えていますか?

UPとiOS 8のリンクは可能だが、より詳細なログを取得するにはUPが欠かせないと述べる

アンタビ 多分そう来るだろうと思っていました(笑)。我々はハードウェア依存というより、全体の体験を重視しているので、iWatchのセンサーを使ってUPのアプリをアップデートするような可能性もあります。iWatchの中に同等のセンサーがあれば、UPのアプリにそのデータをアップロードするということです。

 ただ、データ収集という観点から言えば、スマートウォッチは理想ではありません。ライフスタイルトラッキングにはUPのようなバンドでなければ無理だろうと思います。

 ―― 直接競合にはならないということですね?

アンタビ その通りです。今後もしばらく、この分野はスマートウォッチ、フィットネストラッカー、ライフスタイルトラッカー、この3つが発展して行くと思っています。我々はライフスタイルトラッカーのより良い姿を目指します。

―― 僕は自転車に乗るので腕時計型の心拍センサーを着けています。すると腕にいくつもセンサーを巻くことになるわけですが、何とかなりませんか?

アンタビ 製品のロードマップについて私からは一切話せません。ただ、我々は去年BodyMediaという会社を買収しました。この会社はまさにマルチセンサーを開発している会社です。ガルバニック皮膚反応(Galvanic skin response)という、皮膚の湿気で運動レベルを測るものです。そういう会社を買収したという点から見ても、おっしゃるようなことはできるでしょう。あとは、ご想像にお任せします。



著者紹介――四本 淑三(よつもと としみ)

 1963年生れ。フリーライター。新しい音楽は新しい技術が連れてくるという信条のもと、テクノロジーと音楽の関係をフォロー。趣味は自転車とウクレレとエスプレッソ

■関連サイト

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン