基本性能が優秀!15.6型ノート「LIFEBOOK AH53/R」レビュー 第2回
「My Cloudプレイ」で写真や動画も管理しやすく
ドラクエX、FFXIVも動く!15.6型ノート「LIFEBOOK AH53/R」でベンチマークを試した (1/2)
2014年06月27日 11時00分更新
富士通の2014年夏モデル「LIFEBOOK AH53/R」は、CPUにCore i7-4702MQ(2.20GHz)を搭載した15.6型ノートPCだ。前回は、簡単なスペックやインターフェース、プリインストールされている補助ソフトなどを確認した。今回は、ベンチマークソフトを使用してパフォーマンス面に注目するとともに、従来モデル搭載版から機能をアップグレードした個人向けクラウドサービス「My Cloud」を紹介していく。
試用機の主なスペック | |
---|---|
製品名 | LIFEBOOK AH53/R(ルビーレッド) |
予想実売価格(税込) | 19万円強 |
CPU | Core i7-4702MQ(2.2GHz/最大3.2GHz) |
チップセット | モバイル インテル HM86 Express チップセット |
メインメモリー | 8GB |
ディスプレー(最大解像度) | 15.6型ワイド15.6型ワイド(1366×768ドット) |
グラフィックス機能 | インテル HD グラフィックス 4600(CPU内蔵) |
ストレージ | 約750GB HDD |
光学式ドライブ | BDXL対応Blu-ray Discドライブ(DVDスーパーマルチドライブ機能搭載) |
通信機能 | IEEE 802.11ac/a/b/g/n、1000BASE-T |
インターフェース | USB 3.0端子×3、USB 2.0端子、アナログRGB端子、HDMI端子、Bluetooth 4.0、92万画素ウェブカメラ、NFC |
カードスロット | ダイレクト・メモリースロット(SD/SDHC/SDXC対応) |
テレビ機能 | ― |
サウンド機能 | ステレオスピーカー、デジタルモノラルマイク、マイク/ラインイン端子、ヘッドホン/ラインアウト端子 |
本体サイズ/重量 | 約幅378×奥行き252×高さ25.5mm/約2.2kg |
バッテリー駆動時間 | 約3.7時間/JEITA2.0、約4.5時間/JEITA1.0 |
オフィスソフト | Office Home and Business 2013 |
OS | Windows 8.1 Update(64ビット) |
CPUとメモリーは平均以上、ドラクエX・FFXIVも標準設定ならプレイに支障なし
まずは、「Windows エクスペリエンス インデックス(Windowsシステム評価ツールの結果)」だ。ここでは、コマンドライン(winsat.exe)でしか実行できなくなったWindows エクスペリエンス インデックスの結果をGUIで表示する「WIN SCORE SHARE」を使用した。内部的にはwinsat.exeを実行しているため、スコアはWindows エクスペリエンス インデックスの値そのものだ。
結果は、CPU、メモリーが「7.9」と高めの数値を出したが、グラフィックスとプライマリディスクが「5.9」、ゲーム用グラフィックスが「5.5」と、その他の項目はあまりふるわない結果となった。ストレージ性能を表すプライマリディスクのスコアは、アクセス速度の速いSSDを搭載している場合に高くなりやすく、HDD搭載機であればこのぐらいが妥当な数値だ。オフィスやメール、Blu-rayの視聴など、日常的な用途であればまったく問題なく、快適にこなせるだろう。
PCの総合性能を計測する「PCMark 8」(Home accelerated)の数値は「1821」とやや伸び悩んだ。ここでもネックになっているのはストレージだ。Futuremark製ベンチマークソフトはストレージ性能がスコアに影響しやすいため、SSD搭載機であればもう少しスコアが高くなるはずだ。
グラフィックス性能の計測に特化したベンチマークソフト「3DMark」では、ICE STORM 1.2が「26353」、CLOUD GATE 1.1が「4502」、FIRE STRIKE 1.1が「415」という結果だ。ICE STORMはタブレットなどでも動作するほど負荷が低いため問題はまったくなく、CLOUD GATEは所々カクつくものの、ほぼスムーズに動いているという印象を受けた。FIRE STRIKEはDirectX 11を想定したハイエンドゲーミングPC向けのテストであり、独立したGPUを搭載しない「LIFEBOOK AH53/R」の性能を測る指標としては不利だろう。
また、実際に人気オンラインゲーム「ドラゴンクエストX 眠れる勇者と導きの盟友(以下ドラクエX)」「ファイナルファンタジーXKV 新生エオルゼア(以下FFXIV)」のベンチマークソフトを利用し、ゲームを快適にプレイできるかどうか検証してみた。いずれも解像度1280×760ドット、ウィンドウ表示、グラフィック設定を「標準品質」にして計測した結果、ドラクエXのスコアは「3728(普通)」、FFXIVのスコアは「2866(やや快適)」と、どちらもゲームプレイ自体には問題ない数値となった。そのままでもゲームは可能だが、さらに設定を下げればより快適なプレイが楽しめるだろう。
(次ページ、「『My Cloud』に写真や録画機能を一括管理する『My Cloudプレイ』追加、PCのデータ移行も 」に続く)
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