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次世代ARROWSに搭載、ハード一体だから実現できた最強コラボ

スマホ最高峰日本語入力をうたう「Super ATOK ULTIAS」、その実力は?

2014年05月02日 17時00分更新

文● 編集部、写真●小林 伸

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賢いだけでなく、ヒューマンセントリックの思想が融合

 ARROWSだからと感じる面に関してはどうだろうか。

 まず独自性として注目したいのはタッチパネルの精度だろう。次世代のARROWSには「プレミアムサクサクタッチパネル」と呼ばれる新しいデバイスが搭載される見込みだ。これは簡単に言うと、タッチミスを減らすため、座標精度・反応速度を改善、最新の制御ICも装備し、意図した場所を的確にタッチできるようにしたタッチパネルだ。

既存のARROWS(左)と新しいタッチパネルを載せ換えた試作機(右)の比較。点のきめ細かさから検出精度が高まっていることが分かる

 特に重視したのは液晶パネルそのものが発するノイズ(静電気)、あるいはACアダプターの接続によってGNDの値が変化することに起因するノイズの影響を排除すること。静電容量式のタッチパネルは均一な電荷をパネル面全体にかけておく必要がある(指が近づくと、その電荷が一部指に吸い寄せられ、その変化から位置を検出する)。パネルからノイズが出たり、電源が不安定になると電荷が均一でなくなり、位置検出にズレが生じてしまうためだ。

プレミアムサクサクタッチパネルでは、ノイズの影響を低減して意図した場所をタッチできるようにしている

 富士通ではより正確な位置を把握するために、処理能力の高い制御ICを使い、より高頻度で滑らかな検出をするとともに、周辺回路の設計を含めて工夫。ノイズを減らす仕組みを取り入れている。これにより指との追従性が高い、精度の高い検出が可能になった。同時にフリック入力時の細かな指の動きで、フリックしたのかそうでないのかを判断するための調整も実施、意図に沿った動きになるよう調整している。

編集機能も快適。操作を間違えた場合などに元に戻す機能も呼び出せる

 また編集処理を快適にするため、大きなつまみを付けて選択範囲を選びやすくしたり、選択後にコピー、切り取りなどのメニューを出してワンタッチで選べるようにしたり、「元に戻す」機能を付けてミス操作に対応できたりと、快適なUIにこだわっている。

 Super ATOK ULTIASでは、非常に細かな話となるが、「かっこ」で変換し「()」を入力した際にカーソルが自動で中央に移り、間にテキストを打てたり、スペースボタンの下フリックで全角スペースを半角スペースに変えたりといった細かな面での快適さが追求されている。PCとは違いスマホでは、記号と日本語の行き来は非常に面倒だが、日本語文字の入力中でも手書きモードにすぐ入れるので、キーボードの切り替えなしで別の文字種を打てる点も便利だ。

選択肢が多いソフトキーボードも魅力

 6種類と豊富なソフトキーボード(ガラケー的な十字キー+10キーも用意)が選べたり、フリック入力を学習するためのモードも用意する。キーボードの高さ・幅も調整できるので、大画面スマホで手の小さな人が片手入力できるように、片側に寄せてキーボードを表示したいといったカスタマイズも可能。

オススメメニューから、Super ATOK ULTIASならではの機能を呼び出せる

フリック学習モードは正確に入力できているかをGreat!などの文字で判定

 このようにさまざまなUIの面での工夫は使えば使うほど発見がある。

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