次世代ARROWSに搭載、ハード一体だから実現できた最強コラボ
スマホ最高峰日本語入力をうたう「Super ATOK ULTIAS」、その実力は?
2014年05月02日 17時00分更新
PC並みのエンジンを採用、最高レベルの単語数を誇る
それではSuper ATOK ULTIASにはどんな技術が盛り込まれているのだろうか。
まずは日本語入力の核となるATOKの変換エンジンから。定評のある変換精度や機能は変わらず、いくつかの新機能を盛り込んでいる。発表内容からは、スマホ用のサブセットというよりはPC版と同等機能をフルサポートしようとしている印象を持った。パフォーマンスとのトレードオフもあるため、バランスが難しいところだが、たとえば文脈変換はPC版と同じエンジンを採用。さらに単語数に関してもPC版と同等だという。
この効果に大きく影響するのが、「推測変換」(ワードコンプリーション)の精度だ。一般的な推測変換では、単語の入力後の付属語(てにをはなど)がいくつか出てくる程度のものを想像するかもしれないが、そのあとに続く単語などもかなり豊富に出てくる。メールなどでは定型あるいはよく似た言い回しを入力するケースが非常に多い。推測変換の快適さは、スピーディーな長文入力に必須である点はたやすく想像できるだろう。
同音異義語の多い日本語では、使われている単語などから文脈を判断し、適切な変換候補を出すことが極めて重要。さらに口語や方言、適切な用字・用語など1982年の登場から30年以上の歴史を持つATOKだからできる高い変換精度・適切な辞書作りのノウハウは今回も盛り込まれている。「ATOKキーワードExpress」と呼ばれる最新用語の配信機能、自分の辞書と同期する「ATOK Sync アドバンス」などにももちろん対応する。
Super ATOK ULTIASでは、こうした従来のAndroid版ATOKでも提供されてきた機能に加え、ジャストシステム CPS事業部長の田食雅行氏が「業界初」と話す、アプリに合わせた辞書の自動切換機能がある。これは地図アプリを起動した際には「地名優先」、メールやSNSであれば「話し言葉優先」、アドレス帳であれば「人名優先」の辞書がそれぞれ自動的に優先される機能だ。また、郵便番号を入力するだけで、住所が表示される機能も他の端末向けでは提供してこなかった新機能となる。