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ビジネス極意、エクセルデータ分析のコツと手法 第1回

ビッグデータにも応用できるExcelデータ分析の基本 1

Excelのピボットテーブルは必須のツール──住中先生の「ビジネス極意」

2014年04月09日 09時00分更新

文● 住中光夫/アスキー書籍編集部

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ピボットテーブル内の集計項目の変更

業種名を集計項目の列に追加

1 「業種名」を「列」にドラッグ。

担当者別で業種別の集計表

2 担当者別の業種別売上の表に変更された。

分析のポイント

上図からは各課の売上と同時に各個人の売上成績もわかります。たとえば、コンビニでの営業2課の西田さんの売上が芳しくないということがわかってきます。

個々の担当者項目の集計をやめる手順

3 項目の削除は、「ピボットテーブルのフィールドリスト」画面の外側にドラッグする。ここでは、「担当者名」をドラッグして削除してみる。

ここの担当者別の集計がなくなった表

4 担当者名が削除され、課名別業種別の売上表に変わった。担当者の売上状況から課全体の売り上げを分析する表になった。

元データに影響しない

ピボットテーブル上で項目を削除しても、元のデータには影響しません。

行と列を入れ替えた表

5 項目の入れ替えは、レイアウトセクションで必要な項目をドラッグする。ここでは、「行」の「課名」と「列」の「業種名」をドラッグして入れ替える。 → 6 業種別課名別の売上表に変わった。

分析の切り口

項目の順番や縦軸、横軸を変更することで、分析の切り口は変わります。自由に項目の入れ替えや追加をして分析することを「ダイス分析」といいます。

 このように、ピボットテーブルでは、集計する項目を適宜変えていきながら、その数値を見ていくことで分析を進められます。

 第2回以降では、グラフにしたり、項目の集計方法を変えたりしながら、分析を進めるかを解説していきます。

 この連載では、Excelで行える分析手法のうち、ほんの一部の手順解説と考え方のヒントを掲載していきます。ビジネスデータ分析の根本的な考え方や、多様な手法を知りたい方は、ぜひ『ビジネス極意シリーズ エクセルデータ分析のコツと手法』もお読みください。書籍をご購入いただければ、サンプルデータをダウンロードして、自分ですぐに操作して学べます。

住中光夫プロフィール

「情報システムを販売サポートに活用する立場」、「情報システム部門でシステムを構築運用する立場」、「経営者として情報を見る立場」の3つを経験し、情報システムコンサルタントとして30年弱のキャリアをもって活躍中。膨大なビジネスデータをピボットテーブルで分析する「ビジネスデータ分析」の元祖として、コンサルティングや、営業および幹部社員の社員教育、情報活用のセミナー講師などを年間100回ほど実施。マイクロソフト社のセミナーで、3回連続して受講者からNo.1の評価を受けている。データ分析や提案プレゼンの書籍も数多く発表。システムリサーチ&コンサルト株式会社代表取締役。

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