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ビッグデータにも応用できるExcelデータ分析の基本 5

Zチャートで推移傾向をつかむ──住中先生の「ビジネス極意」

2014年05月14日 09時00分更新

文● 住中光夫/アスキー書籍編集部

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 第1~4回では、売上データをExcelでピボットテーブルにし、さらにそれをグラフ化して、データの傾向や問題点を把握する手順を紹介しました。

 この第5回では、Zチャートを作り季節変動を吸収した年間の推移傾向をつかむ手法を解説します。

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ビジネス極意シリーズ エクセルデータ分析のコツと手法

 ここでは、KADOKAWA刊の『ビジネス極意シリーズ エクセルデータ分析のコツと手法』(住中光夫 著)から、Excelビジネスデータ分析の基本を全6回の連載形式で解説していきます。

変動を排した推移傾向をつかむZチャート

 Zチャートでは、季節変動などを吸収した年間の推移動向をつかむために、「移動年計」と呼ばれる集計方法を利用します。Zチャートは、移動年計の12ケ月分をグラフ化することにより、季節変動や月々の変動を吸収して推移動向を表示できます。Zチャートでは、「移動年計」、「売上年計」、「毎月の売上」の3項目を折れ線で表します。「移動年計」の上がり下がりが、純粋な1年の推移です。


毎月の売上額、年度の売上累計、移動年計をあわせてZチャート

このグラフでは、青が毎月の売上額、オレンジが年度の初めからの累計売上高、グレーがその月を含む過去12ケ月の合計売上額です。


Zチャートの基本的な読み方

Zチャートは、単年のグラフでは見えなかったことを見つけ出すグラフです。「移動年計」の傾向から、成長しているか、現状維持か、衰退しているかを分析します。移動年計の傾きの推移から、大まかに下記の3種類のパターンがあります。


成長タイプ

右肩上がりで「成長タイプ」のZチャート


横ばいタイプ

水平で「横ばいタイプ」のZチャート


衰退タイプ

右肩下がりで「衰退タイプ」のZチャート


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